年長さんなのにママにべったり…。ADHDキッズがママなしでもパニックを起こさず行動できるようになる対応法

もう年長さんなのに、常にママを探して、ママにべったり…。ママが居なくても行動できるようになってほしい。とお悩みではありませんか?そこには発達障害と愛着形成の問題が隠れているかも。褒めシャワーで自信をつけて親子でハッピーになっちゃいましょう!

年長なのにママにべったり…家の中でもママを探し続ける息子

「ママ? どこにいるの? ママ~!」 基本いつでもどこでもママにべったりの息子。

朝から晩まで私を探している状況が続き、だんだんとそれがストレスになってきていた私…。

保育園にいる間はママは居ないものとして認識している時間なので、息子にとってはママ無しでも平気な時間でした。

息子がママ!ママ!になる時は保育園以外のほぼ全ての時間。

家の外では、基本的に私と全ての行動を共にしないと気が済まない

家の中でも、私の姿が見えないところにいってしまうと、
「ママー‼」
大事件が発生したかのように叫び始めてしまう。

私は、そんな息子に対し、

小さいうちはママっこで済まされていたけれど、もう年長。

どれだけママっ子なんだろう…。

これって一体いつまで続くのかな。

少しでいいから一人の時間がほしい!ついて来ないでほしい。

こんな風に感じてしまっていました。

息子が落ち着いている時には一人になれるチャンス!と、そっと別部屋で過ごすこともありました。

しかし、すぐに気が付かれ、
「ママー‼」
が始まり、一人時間終了。

余計にイライラが溜まってしまっていました。

常に追いかけてくる、姿が見えないと叫ぶ。

”一体どうすればいいんだろう”

園では問題ばかり続き、 家ではママ、ママと後を追っては泣いてばかり…

私も正直限界でした。

そして、ついに私は、5歳の息子に対してこんな言葉を言い放っていました。

「もう5歳でしょ、赤ちゃんじゃないんだから!いい加減にしてよ!」

「ママだって一人の時間がほしいんだから!」

「ママ、ママ言わないで!!あっち行ってよ!」

ひどい言葉で突き放してしまったのです。

こんな日々の連続で、息子にも自分にも嫌気がさしていました。

発達障害キッズは認知にもでこぼこがある

発達障害は、脳の前方にある前頭前野の機能障害が原因であると考えられています。

前頭前野は、思考や判断、計画、注意、創造、自己抑制、そしてコミュニケーションといった人間らしい行動を司るところです。

この部分に偏りがあるとされるADHDキッズたちは、前頭前野が司っている行動に特性が出やすく、「多動性」「衝動性」が強いといわれています。

“ママ(親しい人)にべったり”、“ママ(親しい人)の後追い”というこれらの行動は、人間の発達段階として誰しもが通る道です。

その中で「愛着」が形成され、 その後の子どもの発達に重要な基礎となるといわれています。

しかし、発達障害があるお子さんは、思考や判断、創造力やコミュニケーションに特性があり、認知にも独特さをもっています。

つまり、「○が○」「△が△」と伝わっていないことがあるのです。

だから、ママの愛情がうまく伝わらず、愛着がうまく形成されていない というケースが少なからずある、ということなのです。

息子の場合も、認知の独特さがあり、よく勘違いをしてトラブルを起こすことがあります。

そういった脳の偏りにより、 私との関係がうまく形成されていなかったことで、激しい後追いをしたり、園での問題行動の悪化にも繋がってしまっていた可能性が考えられます。

もちろん個人差もありますし、 発達障害があるからと言って愛着が形成されないわけではありません。

だから、過剰に心配しないでくださいね。

親子のコミュニケーションを少し見直すことで、ママにべったりのお子さんでも自分一人で行動できるようになります。

これからお伝えする簡単な方法を実践するだけでOK。

就学前の今のうちに解決しておけば、ママもお子さんも小学校への不安がひとつ少なくなり、ワクワクすることができるはずです!

褒めのシャワーで不安を取り除き、親子で一緒にハッピーに♪

ママべったりから解放され、親子でハッピーになる方法を2つお伝えします。

① とにかくたくさん褒める!

この方法をお伝えすると、 うちの子、褒めるところがないんです…とおっしゃるママがとても多いです。

とーっても分かります、私も同じでした。

このように考えてください。

「否定しなければOK」

つまり、お子さんの行動を実況中継すればいいのです。

例えば、約束の時間過ぎて起きてきてご飯をのそのそと食べているお子さんに対して

・起きてこれたね
・一人で起きれたね
・お茶飲んだね
・ご飯食べたね

コレらの声かけは否定していないので、褒め(肯定)になるんです。

この声かけなら、褒めるのが苦手な私にもできました!

② お子さんに興味をもって関わる!

お子さんの行動をよく見て、①をする+ママやパパから関わってみてください

例えば、ゲームしている時

・何のゲームしてるの?
・そのキャラ何~?
・どれが一番強いの?

これだけです! 褒められる=否定されないことで、少しずつお子さんに自信が出てきます。

そして、落ち着いている時に、こちらからたくさん関わることで、「ママは僕のこと見ている」と安心感に繋がっていきます。

家の中でも、ママが見えないとパニックを起こしていた息子は、2ヶ月もしないうちに、ママなしでもパニックを起こさなくなりました。

そして、私も一人時間を楽しむことができるようになったのです。

ぜひ、お子さんがママにべったりでお困りの方は試してみて下さいね。

小学校生活に向けて大きな一歩になるはずです♪

執筆者:山田こはる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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