うちの子、発達グレーなのかな・・・。
私が息子に「この子なんかおかしい・・・」と感じたのは1歳の時でした。
名前を呼んでも返事もしない。話しかけても無視される。
思い通りにならないと泣いて叫んで大騒ぎ。
私が感じていたのは息子の世界に私が存在していないような感覚でした。
笑いかけてもくれるしあやせば目も合う。
だけどそれは息子の注目が私にきている時だけ。
言葉もなかなか出てこないしこの子は発達障害かもしれない…。
そんな思いをずっと抱いていました。
何かがおかしい。そう感じてかかりつけのドクターに相談をしてみても返ってくる言葉は
「バイリンガルだから言葉が遅いだけ!心配しなくても大丈夫!」
ママ友に相談しても普通だよ〜!男の子あるあるだよ〜!で終わってしまう日々が続き
私のモヤモヤは大きくなるばかりでした。
発達障害で検索しても当てはまるような当てはまらないような…。
だけどこの子は他の子とは違う、それだけは常に感じていました。
診断はされても変わらない現状…。
息子は5歳でADHDと診断されましたが現状は何も変わりませんでした。
学校生活で何も支障がないなら今は様子見でいいと言われました。
家庭生活においてはものすごい支障が出ていたにも関わらずです…。
ドクターに渡されたのは分厚いADHDについての本と
「5歳の男の子なんてみんなADHDみたいなものだから」との言葉。
カナダはADHD=薬なので今思えばあのドクターは理解がある方だったと思います。
けれどもこの時すでに怒り問題で困っていた私にとってはなんの助けにもなりませんでした。
結局は社会においてやっていけるかどうか、という判断で病院は動くのだと思いました。
必要なのはママが我が子の発達の専門家になること
セミナーや個別相談でお話をしているときによく聞く質問があります。
『診断って必要ですか?』
正直なところ、お母さんの判断だと私は思っています。
我が家は診断を受けたから学校の理解があり、学校も注意して見ていてくれます。
社会生活において人の理解を受ける上で、診断名がついていると説明が楽なのはあります。
ですが、それよりも大事なことはお母さんがお子さんを知っていること。
我が子の特徴を知り対応方法を知ることのほうがよっぽど効果が高いと思います。
お母さんがお子さん専門の支援者になれば誰に頼らなくても、すぐに対応ができますし
お子さんの脳を発達させることもできるので困り事はなくなり、お子さんの状態も落ち着きます。
何よりもお母さんだから気付けることも、お母さんだから早急に対応することもできるんです!
お子さん専門の支援者といっても、発達のことをまんべんなく理解する必要もなく
ただただお子さんに合う対応を知る、それが何よりも大切なことになってきます。
子ども達の脳はお母さんとの肯定的な会話で発達させてあげることができます。
そうすればどんな環境でも頑張れる力をついてきますし、社会で生きる力もついてきます。
子ども達は診断があってもなくても「生きやすい人生」を送ることができるんです!
そしてお母さんがお子さん専門の発達の支援者になれば我が子が生きやすい環境を
整えてあげることだってできるようになってきます。
結論としては診断はあってもなくてもいい、大事なのはお母さんがお子さんに合う対応を知ること。
それだけでお母さんもお子さんの人生もずいぶん変わっていくと思います。
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)