理解されにくい、ADHD×ASDキッズの家族への暴言・暴力
私の息子は、外ではいい子で、お友達トラブルはほぼなかったのですが、家で暴れて、お母さんや弟に攻撃してしまうことがありました。
なぜなら息子は外で頑張る分、ストレスをためて帰ってきます。
そのストレスを家で発散させるので、おうち癇癪、暴言、暴力が出ていたのでした。
こういったおうちでの暴言・暴力は、周りの人から理解されにくいため、周りからの支援を受けることができません。
そのためお母さん達は、どう対応したらいいのかもわからず、お母さんやきょうだいが我慢している、というご家庭もあるのではないでしょうか?
おうち癇癪や暴言や暴力をやめさせたくて叩かないように、物を投げないように、一生懸命しつけようと叱ることが、おうちでの暴言・暴力を悪化させている可能性があるんです。
おうちでの暴言・暴力は叱ると悪化する
外ではいい子なのに家で暴れる子は、外で頑張りすぎたストレスを家で爆発させている状態です。
注意欠陥/多動性障害(ADHD)×自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの子にこういった行動が多く見られます。
脳の特性から、
・不安を感じやすい
・自信がない
・完璧主義で、怒られたくない、失敗したくない
・ADHDの衝動性や不注意をカバーするために頑張りすぎてしまう
・自分の思いをうまく表現できず、ガマンしてしまう
だから、学校や園で頑張りすぎて、過度なストレスが溜まってしまいます。
自分の感情をアウトプットすることも苦手な子が多いため、外では知らず知らずのうちに我慢しすぎて、そしてそのストレスを言葉で表現して発散することができず、おうちでの暴言・暴力に繋がってしまいます。
つまり、外でストレスが溜まりやすいのも、おうちで家族を攻撃してしまうのも、脳の特性によるもので、本人がコントロールできるものではないんです。
だから、「叱る」という対応をすると、おうちでの暴言・暴力がなくならないだけではなく、さらに子どもの脳にストレスをかけることになり、悪化してしまうんです。
ストレスを緩和して、感情を落ち着けるのが「叱らないカナダ式子育て」の肯定的なコミュニケーション。
コミュニケーションを変えただけで、息子の暴言・暴力はなくなり、おうちで私のお手伝いをしたり、兄弟で長時間仲良く遊んでくれるようになりました!
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おうちでの暴言・暴力がなくなる「叱らないカナダ式子育て」とは?
「叱らないカナダ式子育て」の肯定的なコミュニケーションでは、外ではいい子の不安やストレスを和らげるので、おうちでの暴言・暴力がなくなっていきます。
NGな声かけ
✖ 「やめなさい!」
✖ 「なんでそんなことするの!」
✖ 「いい加減にして!」
こうやって叱ってしまうと、さらにパニックになり、エスカレートすることも…。
カナダ式子育ての声かけ
✔ 「ちょっとイライラしちゃったね。一緒に落ち着こうか」
✔ 「大丈夫だよ。なんかあった?」
✔ 「あっちのお部屋で落ち着く?」
ポイントは…
・子どもの気持ちを否定しない(「怒らないで」ではなく、「イライラしちゃったね」と認める)
・指示はシンプルに(興奮状態では長い言葉が入らない)
・攻撃の代わりにできる行動を伝える(「タイムアウト」など)
子ども自身が「暴言・暴力せずに気持ちを伝えられた!」という成功体験を積むことで少しずつ落ち着いていきます。
お母さんのコミュニケーションを少し変えるだけ!
ぜひ試してみてくださいね♪
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)