お風呂いやいやADHD×ASDキッズが、すんなり素直にお風呂に入れるようになる!「今から入るよー!」が叶った簡単声かけのコツ!

叱らない子育て
お風呂へ入るタイミング、YouTubeや動画、好きな遊びから切り替えられないお子さんも多いのではないでしょうか?ADHD×ASDキッズあるあるの、お風呂いやいや問題に関して、すんなり素直に入れるようになる簡単な声かけのコツをご紹介します!

「お風呂に入る時間だよー!」に反応しない子供たち

日本人は温泉文化があるため、毎日お風呂へ入ることは、当たり前になっていることかと思います。

 

そんな毎日のお風呂への誘導に苦戦しているママさんが多いのではないでしょうか?

 

我が家の息子もやはり、お風呂を嫌がってなかなか入ってくれませんでした。
また、お風呂前にはたいてい、好きなゲームをしていることもあり、好きなことから、やりたくないことへの切り替えは、かなり難しい様子でした。

 

夕方から夜にかけての時間帯、食事に、お風呂に、明日の準備とママは大忙しな時間ですよね。我が家も家事をしながら、子どもたちをお風呂へ誘導しなければいけないので、手を動かしながら何度も声かけを頑張っていました。

「おーい!お風呂の時間だよ~」
「おーい!お風呂入っちゃって~!」
「ねえー!聞こえてる?」
「もう!お風呂入ってって言ってるでしょ!!」

返事もあいまいで、なかなか動き出せない子供たちにイライラして、大きな声で強めに指示を出していました。

 

 

これには、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム(ASD)の特性が関係しているのですが、当時は特性のことを知らなかったため、何度も大きい声で促したり、「入らないとゲームをとるからね」など脅して動かすことで対応するしかありませんでした。

 

ADHD×ASDキッズが切り替え苦手なワケ

なぜお風呂を嫌がるのか?なぜ切り替えが苦手なのか?を考えたときに、ADHDとASDの特性が関わっていることがあります。

 

ADHD×ASDキッズは脳の凸凹により、これらの特性が見られます。

 

まず、好きなことから苦手なことへ切りかえることが苦手です。

 

子ども自身もお風呂にはいらなきゃと頭でわかっていたとしても、感情のコントロールが苦手なので、まだゲームを続けていたいなという気持ちが優先され、次の行動になかなか移れないということがあります。

 

また、過集中という特性により、そもそも、ママの声が届いていない可能性があります。

 

一つのことに夢中になっていると、周りからの情報が届きにくくなってしまうため、ママの声が子供に聞こえていないかもしれません。

 

聞こえていたとしても、記憶のチカラがまだ弱いため、言われたことをすぐに忘れてしまうということも…

 

そしてお風呂に浸かることが苦手な子もいます。
ASDの特性の中には「感覚過敏」というものがあり、そのうち触覚に過敏さがある子は、多くの人が気にならない刺激でも、とても不快に感じたり、強く嫌がるということがあります。

 

 

顔に水がかかる感覚など「お水がいや!」と強く感じてしまうことがあるのです。

 

目に入ってしみた、鼻に入ってつーんとして痛かったことなどがネガティブな記憶として残っている場合もあります。

 

水に対して嫌な気持ちが、お風呂を遠ざけてしまうのです。

 

このような特性があるため、息子に何度声かけしてもすぐには動き出せなかったということがわかりました。

 

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毎日、すんなり素直にお風呂に入れる!声かけのコツ

我が子たちに効果的だったお風呂へ誘う声かけのコツをお伝えしていきます。

 

まず、お風呂に入る時間を早めに予告しておきましょう!
それから声をかけるときには、動画やゲームをしている子どもの近くまで行って

「何見てるの?」
「このユーチューバーはだれ?」
「今どんなゲームしてるのー?」
「お!ここまで進んだんだね!」

など子どもがしていることに興味を持った声かけをしていきます。
これは肯定的な声かけになるため、子どもたちはすぐに声に反応してくれます。
子どもの視界に入って、笑顔で声をかけることもコツのひとつです!

 

そこで、動画がちょうど見終わる時やゲームの試合が終わる時など、子どもの切りがよさそうなタイミングを見計らって次の声かけをしていきます!

 

 

超絶やさしくニコニコで!「そろそろお風呂はいろっか!」と伝えます。
先にママから注目してもらい、楽しい会話ができているので、気分が良い状態の子どもたちは、ママの指示をすんなり聞けるようになっていきます。

 

声かけを変えたばかりの時は、この今までと違う声かけに息子が「ん?」と不思議そうな反応をしていましたが、そのあとすぐ素直に「わかったー!行くよー」と動き出しました!

 

声かけを変えただけでこの変化!すごいと思いました!
また、声かけのタイミングがすこしずれてしまったときには、「これが終わったらはいるね!」と自分で区切ることができるようにもなってきています。

 

簡単にできてとても効果的でしたので、ぜひお試しくださいね!

 

執筆者:冨沢夏海
(発達科学コミュニケーション トレーナー)

 

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