叱らない子育てがうまくいかない本当の理由
「叱らない方がいい」とわかっているのに、気づいたら怒鳴ってしまう…
そんな“叱らない子育て”への壁を経験しているママへ。
最近では「叱らない子育て」が大切だと言われるようになり、多くのお母さんたちがそれを実践しようと頑張っています。
けれども多くの人が「叱らない子育て」がよくわからず、ただ「叱らないように我慢する」子育てをしてしまっていると感じます。
というのも多くのママが、こう口にするのを聞くからです。
「叱らないように努力して、子どもが調子に乗って結局私が爆発してしまった…」
「我慢ばかりでこれが続くと思うと無理…」
「せっかく肯定を入れても、怒ってしまってこれまでの肯定が台無し…」
これは、叱らないのを「気合いと我慢」で乗り切ろうとしているパターンなんです^^;
もちろん、この叱るのを我慢する子育てではママの心が先にすり減ってもちません…。
大切なのは「叱らないこと」そのものではなく、脳を発達させる“対応の順番”を知って、実践することなんです!
ADHDタイプの怒る子には「2STEP」が効果的!
カナダ式発達科学コミュニケーションでは、感情コントロールが苦手な子どもたちに合う子育て法をお伝えしています。
ADHDタイプの怒る子どもたちが感情をコントロールできるようになるために、大切なのがこの2STEPです!
✅ STEP1:叱らず「肯定」
まず、叱るのをやめて「肯定の声かけ」に切り替える。
ここでのポイントは、“とにかく叱らない”のではなく子ども達のできているところを見て肯定を入れることです♪
叱らない子育てが我慢の子育てになってしまうのは、子ども達のできないところを見ながら叱らないようにしているから。
だから小さな「できた」ことを見つけて肯定することが大事なんです。
例えば、
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「帰ったら、手洗ったね!」
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「ごはん全部食べれたね!」
など、普段できている当たり前のことに肯定を入れるだけで、子どもの脳のストレスが落ち着きポジティブな感情が生まれ、怒りっぽさが落ち着き始めます。
✅ STEP2:肯定的な会話で「行動を促す」
叱らず肯定でお子さんが落ち着いてきたら、次は「行動を促す」ことを肯定の会話で進めていきます。
たとえば、
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「ごはん全部食べれたね!お茶碗、シンクまで持っていけるかな?」
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「お風呂入れたね!じゃあ、誰が一番にベッドに行けるか競争!」
など、叱らずに気持ちよく行動を促す言葉で子どもを動かし、動いてくれたら必ず肯定することで、子ども達のできることが増えて脳が発達し始めます♪
2STEPができると…怒る子が変わる!
この方法を実践すると、こんな変化が起こります。
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毎日怒鳴っていたのに、子どもが穏やかに話を聞くようになった
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学校でも癇癪を起こさず、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになった
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宿題バトルが消え、自分から机に向かうように!
つまり、子どもの感情コントロール力を引き出す順番で対応を変えていくことで、自然と怒る回数が減りできることが増えていきます。
実はこの2STEP、カナダではごく当たり前に行われています。
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普段から否定ではなく、肯定的な会話からスタートさせる
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肯定的な声がけをして指示を出す。
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子どもに考えさせる声かけを常にして最後は褒めて会話を終わる。
カナダでは学校でもこの関わりが普通なため、学校トラブルをあまり耳にすることなく落ち着いて過ごせる子が多いんです。
なのでカナダの子育てを取り入れることで、子どもが落ち着き感情コントロール力が育ち、お母さん達にも余裕が出て子育てが楽になっていきます♪
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執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーション マスタートレーナー)