ADHDタイプの衝動的に怒って『他害する子』を叱って躾けて、怒りが怒りを呼ぶ悪循環にハマっていませんか?カナダ式子育てなら叱らず自信を育みながら子どもが感情コントロールできるようになります!
息子の『他害』が怖くて目を皿のようにして見張っていた過去の私
お子さんが家でも外でも気に入らないことがあると怒りを爆発させてしまう、というお悩みはありませんか?
我が家の注意欠如・多動症(ADHD)の息子はまさにそのタイプで、家では家族に暴言、弟には暴力、外ではお友達が気に入らないと叩いてしまったりする子でした…
家の中だけならまだしも、お友達が思ったように遊んでくれないと、いきなり顔を叩いたり蹴っ飛ばしたり…。
私はお友達が集まる場所で『他害』してしまうことが怖かったので、目を皿のようにして息子を見張り、危なそうだと思ったら瞬時に大きな声を出して止めていました。
それでも息子は怒った瞬間、”秒”で手が出るので、間に合わなかったことが何回もありました。
そんなときは
「やっちゃった…」というがっかり感
「なんでこの子は…」という情けなさ
相手の子とそのお母さんへの申し訳なさと恥ずかしさ
「やっちゃった…」というがっかり感
「なんでこの子は…」という情けなさ
相手の子とそのお母さんへの申し訳なさと恥ずかしさ
このような負の感情が一気に押し寄せることを何度も何度も経験しました。
正直に言うと「もうこの子を捨てたい…」と思ったこともあります。
ADHDタイプの他害の理由は衝動性と感情コントロールの苦手
思い通りにならないとすぐに怒って『他害』をしてしまう理由は、ADHDの特性である衝動性と感情コントロールの苦手さが関係しています。
衝動性には
・自分の発言や行動を抑えることが苦手
・やりたいと思ったらすぐに行動したくなる
・急にカッとなる
・邪魔をしたり、人のものを壊すなどの妨害をする
という特性があります。
・自分の発言や行動を抑えることが苦手
・やりたいと思ったらすぐに行動したくなる
・急にカッとなる
・邪魔をしたり、人のものを壊すなどの妨害をする
という特性があります。
また、ADHDタイプの子は脳の前頭前野と言われる場所の発達がゆっくりだと言われていています。
前頭前野は物事をロジックに考えたり、その考えをもとに行動したり感情をコントロールする脳の機能でこの部分に苦手があると、物事を考えるときに脈絡がなく、行動も思いつきになります。
このような理由から、自分の思い通りにならなかったり、気に入らないことがあると我慢ができず、瞬間的にカッとなって手が出てしまったり、思い付きの行動を止められるとやりたいという気持ちが押さえられず、感情のコントロールができなくなってしまうのです。
今になって思えば息子には「こうしたい!」とか「お友達とこうやって遊びたい!」といった強い気持ちがあって『他害』につながっていたことがわかりますが、当時の私には理由がわかりませんでした。
こんな風に困った行動だと感じていた『衝動性』ですが、考え方、捉え方を変えるだけで伸ばしたい力に変えることができます!
感情コントロールの源になる『自信』を育めるカナダ式子育て
「こうしたい!」とか「お友達とこうやって遊びたい!」という強い気持ちや、やりたいと思ったらすぐに行動したくなる衝動性は行動力がある証拠です。
ADHDタイプの子の強い想いや行動したいと思う感情は悪い感情ではなく、むしろ彼らの強みになると思っています。
ですからその想いがいい方向に発揮できるように、子どもが自分自身で感情コントロールできるようにしてあげればいいのです!
そこでオススメの方法が『カナダ式子育て』です。
なぜカナダ式か?というと、私がカナダで子育てをしている経験から、カナダの人は叱らず肯定することで子どもに自信を持たせることがとても上手だと感じるからです。
カナダ式子育てのポイントは
・話出しは必ず肯定!
・人前で子どもを謙遜しない!むしろ激褒め!
・失敗は責めない「Everyone Makes Mistakes」 と落ち込む子には励ます
・子供たちの自主性を尊重。「NO」ならやらせない。子どもの意見を常に聞いて尊重する
このように大人がひとりの人として向き合い認めてくれます。
このカナダ式子育ての声かけをしていると子どもに自信がつくので、やる気が上がり、言うことを聞いて行動するようになっていきます。
脳が発達すると感情コントロールができるようになっていくので『他害』が減っていくのです。
お子さんが衝動的で感情コントロールが苦手なことにお悩みのママはぜひ試してみてくださいね。
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)