外出での悩みの種!ADHDキッズはとにかく落ち着きがない!
我が家のADHD(注意欠陥多動性障害)の長男は、
外出するとお店でも駅でも必ず走り出してしまう子でした。
迷子になって放送してもらったこともあり、外出先で長男が走り出す度に、
私は焦って探したり、捕まえようとしたら逆に喜んで余計に走ってしまう…
こんな事が日常茶飯事でした。
何度止めても聞かないので「ママの言う事が聞けないなら、帰るよ」と言ってしまうと、
「イヤだー!」とたんに癇癪を起こして途方に暮れる…
毎回起こる困りごとの対応に疲れ、とにかく外出が憂鬱でした。

ADHDキッズの落ち着きのなさは脳の特性が原因
じっとしていられない、すぐに走り出してしまうという落ち着きのなさは、
ADHDの多動性・衝動性という脳の特性が関係しています。
・多動性…じっとしているのが苦手
・衝動性…思いついたことをすぐに実行したい
このような特徴的な要素があるので、刺激が多い外出先での困った行動や、迷子になりやすいなどの理由となっています。
さらに、行動を制限されることを嫌うので、叱られたり、無理に止められたりすると、
嫌だ!という気持ちが一気に高まって癇癪に繋がってしまうのです。
このような特性を知った上で、長男に合った声かけをするようになった結果、
子どもの行動が変わっていったことを実感しました。
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落ち着きがない困った行動が変わる効果的な声かけ
その一番のポイントは、「制止する」声かけをしない事。
つい言ってしまいがちな「走らないで」という声かけは、
「走る」というワードがインプットされてしまい、行動がエスカレートしてしまいます。
効果的な方法は、「行動させる」声かけです。
子どもは行動を止めるよりも、動くことで脳がスムーズに働くといわれています。
そこで、「歩こうね」「ママと一緒、だよ!」
という声かけに変えるだけで、正しい行動をインプットすることができます。
そしてポイントは、良い行動ができたら褒める事!
「歩いてかっこいいね!」
「ママと手をつないでくれて嬉しいな!」
こんな声かけをすることで子ども自身が「歩くと褒めてもらえるんだ」と気づき、
「歩くことは良いことだ」と記憶します。
これを積み重ねると、落ち着きがなく“外出先で走り回る”という困った行動が、
“ママと一緒に歩く”という良い行動に変わっていくんです。
更に、“楽しい気持ち”は脳の発達を加速します。

お出かけの前半で色々なものに興味が移り、どうしても落ち着かない時、
このメカニズムを活用して、遊びを取り入れた声かけの工夫もしていきました。
「ここは小股で10歩歩いてみよう!」
「あの線まで行ったらストップ!」
こんな風に声かけを変えていったら子どもも親も楽しく過ごせるようになりました。
いかがですか?
「制止する」声かけから「行動させる」声かけに変えるだけで、
困った行動を好ましい行動に変えていくことができます。
そして、「できたら褒める」ことで、子どもの自信が育ち、
良い行動を増やしていく好循環を生み出します。
憂鬱だったお出かけが楽しい時間に変わっていきますよ♪
是非お試しくださいね!
執筆者:清水咲季
(発達科学コミュニケーショントレーナー)



