話しかけても返事しない!「過集中」のADHDキッズが動き出す3ステップ

ADHDキッズ
好きなことに熱中すると、近くで、大きな声で、何回声をかけても、全く返事をしてくれず、ママはイライラ。注意欠陥/多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)の傾向のあるお子さんは「過集中」で日常生活に支障が出てしまいがちです。そんな子でも元気に返事をして、楽しく動き出せる、3ステップの声かけをご紹介します!

忙しいときに限って、好きなことに夢中で返事もしなくて、ママはイライラ!

朝の忙しい時間なのに

 

-大好きな電車のおもちゃに夢中!

-YouTubeをずっと観てる!

-こんなタイミングで工作し始めちゃった!

 

 

ADHD×ASDミックスタイプで、電車や工作が大好きな私の息子は、着替えている途中でも他のものが気になって、一旦好きな遊びを始めると、もう着替えることなんて忘れて登校準備が進まない!

 

というのが毎朝繰り返されていました。

 

早く準備しないと学校に遅れちゃう!!と私が焦って

 

「早くしなさーい!」

 

と叫んでいても、本人は全く焦っている様子はなく、もちろん返事もなく、好きなことに没頭してしまうので、ズボンだけ着替えているのに、上はパジャマのままだったり(笑)

 

 

ADHDキッズが自分でコントロールするのは難しい「過集中」状態

ADHDキッズは、好きなことに集中すると、周りの声も聞こえなくなる「過集中」の傾向があります。

 

 

この状態になると、目の前のものに全視覚、全聴覚を持ってかれてしまっている状態です…

 

 

なので、大好きなママのことを無視したいというわけではなく、脳の特性からくるものなので、本人の力でコントロールするのが難しいんです。

 

 

好きなことにどっぷり集中できるのは、すごい力を発揮できる天才の卵

その力を生かして才能を開花させてあげたいですよね!

 

 

でも日常生活では

「今はこっちをしてほしいのに…」

とちょっと困ることも。

 

 

3ステップの声かけで「過集中」のADHDキッズが楽しく動き出す!

過集中の子は周りの声が聞こえなくなりがちです…

 

 

だから、ポジティブな子どもの興味を引く声かけをしてあげることで子ども達の耳を開いていきます♪

 

そして耳が開いたところに、子どもが思わず従いたくなる指示の出し方をしてあげると子どもは動いてくれます!

 

そしてできたら褒める

 

この3ステップを踏めば、子ども達は朝動くようになっていきます!

 

そんな3ステップがこちらです!

 

 

ステップ1 子どもが集中しているものにママが興味を示す声かけ

「その電車 かっこいいよね!」

「これ なんていうキャラクター?」

「おぉっ!すごいの作ってるね」

 

まずは、聞く耳を開くような声かけをしてみましょう!

子どもがいる世界にママも入ってみるイメージです♪

 

さっきまでどんなに叫んでも返事しなかった子が、嬉しそうにお話ししてくれます♪

 

ステップ2 一緒に終わりを決める

「あとどれくらいしよっか?」と相談をして、

「電車あと3周!」であれば 一緒に3周数える。

「◯時まで!」であれば、自分でアラームをかけてもらうのがおすすめ!

 

自分で決めたゴールまで楽しむことで次の行動に移りやすくなります。

 

ステップ3 フライング気味に褒める

やめるそぶりを一瞬見せたら、フライング気味に

「おっ!もうお片付けしてくれるの?ありがとう!」

「約束通り YouTube止められるね!」

と褒めます!

 

完全に次の行動に移るのを待たず、早いタイミングで褒めてしまうのがポイントです!

褒められたら、もうやるしかない!

 

 

褒められることで、小さな「できた!」という成功体験をたくさんさせることが、今後自分で行動できるようになるための自信につながっていきます。

 

褒められて、子どもが楽しい気分になったら、すかさず、「着替えようか!」と次の行動へ移りましょう!

 

Smile 笑顔で

Slow ゆっくりと間をとって

Sweet 優しい声で

を心がけて、お子さんに合うタイミングや声かけを見つけてみてくださいね!

 

 

執筆者:大谷むつみ

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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