すぐ怒るのに、ちょっと言われただけですぐに泣く
普段は、ちょっとしたことで癇癪を起こして、お母さんやきょうだいに当たり散らす!それなのに、ちょっと怒られただけですぐ泣いてしまう。
そんな子を見て、こんなにメンタル弱くて、この先大丈夫かな?甘やかしすぎなのかな?と心配になってしまいませんか?
我が家の息子もそんなタイプです。
癇癪を起こして、弟が嫌がることを言ったり、叩いてしまったり。それなのに、「叩いたらだめ!」「危ないでしょ!」と怒られると、涙を浮かべて寝室に引きこもる…
癇癪を起こすことも泣くことも、本人が悪いのでもなく、お母さんが甘やかしているからでもなく、脳の凸凹に原因があるんです。
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すぐに癇癪を起こすのに、怒られると泣いてしまうのはなぜ?
すぐに癇癪を起こして怒るのに、ちょっと怒られただけですぐに泣いてしまうのか?
その原因は、注意欠陥/多動性障害(ADHD)×自閉スペクトラム症(ASD)キッズの脳にあります。
ADHD×ASDキッズは、脳の感情を生み出す部分が過剰に働きやすいことがわかっています。動物的な脳の部分で、危険を感じた時に、強く働きます。
繊細なADHD×ASDキッズは、外からの刺激を「危険!」と感じやすいのです。
また、視覚や聴覚など様々な感覚が敏感である一方、自分の感情を言葉にして外に出すのが苦手な子が多く、日常生活の中で、知らず知らずのうちに我慢してしまって、ストレスが溜まった状態になっています。
私たちも、いつもは言われても特に気にならないことでも、疲れていたりストレスが溜まっている時に言われると、泣きたくなってしまうこと、ありますよね。
そんな「ストレスでもう限界!」という状態になりやすいんです。
さらに、脳の感情をコントロールする部分にも苦手さがあります。怒りや不安が発生した時に、その感情をコントロールする「理性」の部分です。
そのため、怒りがコントロールできずに「癇癪」に。不安がコントロールできずに「泣く」という行動が出てきてしまいます。
この「理性」の脳は、過度なストレスによって、さらに働きがうまくいかなくなってしまうことがわかっています。
そんな子には、ストレスを和らげ、感情コントロール力を授ける、叱らないカナダ式子育ての声かけをしていきましょう!
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叱らないカナダ式声かけで気持ちを出せる子に!
周りの情報から「危険」を過敏に感じ取り、ストレスが溜まりやすい。
そして、そのストレスや不安をうまく処理できず、癇癪を起こしたり、すぐに泣いたりしてしまいます。
そんなADHD×ASDキッズをいくら叱っても、叱られることに慣れないだけではなく、さらにストレスが溜まって、感情コントロールが難しくなってしまいます。
叱らないカナダ式子育てでは、子どもの気持ちに寄り添い、気持ちを代弁する声かけで、気持ちを言葉で表現できるようにしていきます。
何かうまくいかず癇癪を起こしてしまったり泣いてしまったりした時には、少し見守って、感情の高ぶりが収まってから、
「怒りたくなるくらい嫌だったんだね。」
「本当は〇〇したかったのに叱られたから、涙が出てきたのかな。」
と本人の気持ちを代弁する言葉をかけます。
代弁の声かけを繰り返していくことで、うまく表現できない感情を言葉で表現する方法を学んでいくので、少しずつ、自分でも怒ったり泣いたりせずに、言葉で伝えられるようになります。
自分で感情を言葉にできた時には、
「そうだったんだね。教えてくれてありがとう!」
とぜひ褒めて上げてくださいね♪
感情コントロール力は、大人になっても大切になってくる力です。お母さんのそばにいる今のうちに、身につけられるサポートをしていきましょう!
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)