勉強をしない子どもをつい叱ってしまう
学校から帰ったら、すぐにゲームや動画に夢中になって、いくら言っても勉強をし始めない。
「これ終わったらやる!」
「ごはん食べてからやる!」
「やっぱ、お風呂上がってからやる!」
「あー、もう眠くてできない…」
そうやって勉強を後回しにする息子に対して、
「それ終わったらやるって言ったでしょ!」
「ほら、先にやった方がいいって言ったやん!」
と叱ってしまって親子バトル…。そんな毎日を過ごしていました。
ただ指示するだけではなかなか動き出せない、注意欠陥/多動性障害(ADHD)×自閉スペクトラム症(ASD)キッズには、指示する前にやる気を引き出す魔法の枕詞をつけるのが効果的!
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ADHD×ASDキッズがなかなか勉強をしないのはなぜ?
自分からさっと勉強してくれたらいいのに…親としては、そう思ってしまいますが、
ADHD×ASDキッズが勉強をしないのは、怠けているのではなく、脳の特性により、「どうしてもやる気が出ない」可能性があります。
そのため、本人の意志でコントロールするのが難しいにもかかわらず、叱られてしまうと、どんどん自信を失い、「勉強が嫌い」になって、悪循環に陥ってしまいます。
ADHD×ASDキッズは、大好きなことに没頭できるパワーを持っている一方、その大好きなことに「過集中」してしまい、勉強などの他のことをするのが難しくなることがあります。
また、行動の切り替えが苦手。特に、大好きな遊びから、勉強という興味のないことへ切り替えるのは、かなりハードルが高くなってしまいます。
さらに、感覚過敏や不安を感じやすいといった特性から、学校や園で頑張りすぎて疲労とストレスが溜まってしまい、家では勉強に取り組むパワーがもう残っていない、といった子も多いです。
「家に帰ったらまず宿題!」と思ってしまいますが、一旦好きなことに没頭してストレスを軽減してから、魔法の枕詞で勉強に切り替えさせる、というパターンにも挑戦してみませんか?
自分でクールダウンできる子に!
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勉強をしない子どもが思わず動き出す!魔法の枕詞
子どもの行動が一瞬区切れるタイミングを見計らって、
子どもの近くで「〇〇くん/ちゃん」と優しく声をかけてから、魔法の枕詞を使ってみましょう!
できるかどうかは別として
完璧主義で「できないからやらない!」の思考が強いADHD×ASDキッズ。できなくてもいいのか、とハードルが下がり取り組みやすくなる枕詞です。
(例)できるかどうかは別として、算数1ページだけ、ごはんまでに終わらせちゃおう♪
たぶんできると思うんだけど
簡単なのかな?自分にもできるのかな?とハードルをぐっと下げる魔法の言葉です。
(例)たぶんできると思うんだけど、ごはんまであと15分あるから、算数の宿題終わらせちゃわない?
これできたらすごいっていうやつ言っていい?
ADHD×ASDタイプの子の「衝動性」をうまく使って、ゲーム感覚でやる気にさせたい時に効果的です。
(例)これできたらすごいってやつ言っていい?ごはんまでに算数終わったら、めっちゃすごくない?!
一瞬でもやる気を見せたら、勉強の準備はお母さんが手伝ってしまってOK!ささっと勉強に向かえるように、さりげなくサポートしましょう!
やりたくないことは後回しにしたくなるADHD×ASDキッズ。
「できなくてもいいのか。じゃあやってみようかな。」
「お母さんができるって言っているなら、自分にもできるかも!」
「これできたらすごいの!?絶対クリアするぞ!」
という気持ちが起こりやすくなります。
やる気さえ出てしまえば、できちゃうことも多いADHD×ASDキッズ。
「本当にできちゃった!」
と成功体験を積み重ねることで、勉強へのハードルが下がり、自分からできるようになってきます。
魔法の枕詞、ぜひ試してみてくださいね♪
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)