繊細なADHD×ASDキッズの特徴
発達障害を分類すると、
・注意欠陥/多動性障害(ADHD)
・自閉スペクトラム症(ASD)
・限局性学習症(LD)
の3つのタイプがあります。
いずれも、生まれつき持っている脳の性質などにより起こるものです。
その中でも、ADHDとASDの両方の特性を持つ子どもは、
子どもにもよりますが、
・感受性が強く、不安を感じやすい。
・こだわりが強く、突然の変化への対応が苦手。
といったことから、
・親から見ると些細なことを不安がる
・怒られる、注意されることに過敏
・環境の変化や予定の変更に弱い
などの「繊細さ」が見られることが少なくありません。
さらにADHDの傾向を持ち合わせているため、
・「衝動性」「多動性」「不注意」といったADHDの特性により、叱られることが多く、自信を無くしやすい。
だから、ADHD✖️ASDタイプは元気なんだけれど、繊細さも持ち合わせている子が多いんです。
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「ひといちばい敏感な子」(HSC)との違い
ADHDやASDは発達障害の一種であり、医学的に診断される特性を持っています。
一方、HSC(Highly Sensitive Child)は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロンが提唱した心理学用語であり、病気や障害ではなく、「繊細で敏感な気質」をもつ子どもを指します。
HSCの特徴としては、以下のようなものがあるといわれています。
・物事を深く考える
・刺激を過剰に受けやすい
・共感力が高く、感情的になりやすい
・些細な刺激に敏感
ADHD×ASDキッズとHSCの最大の違いは、「発達障害」いう枠組みで考えた時の「特性としての繊細さ」か、心理学用語としての「気質による敏感・繊細さ」という点にあります。
そのため、HSCは、病院で「診断」されるものではないのです。
私の場合、息子が過度に緊張しやすかったり、疲れやすかったりすることから、その「繊細さ」が気になりはじめ、はじめに「HSC」という言葉に辿り着き、ネットで調べたり、本を読んだりしていました。
しかし、HSCに関する本を読んで理解を深めても、
・ありのままを受け入れましょう
・カウンセラーに相談してみましょう
・子どものペースを尊重しましょう
といった、対応法を試してみても、息子の繊細さによる「生きづらさ」は解消できませんでした。
そうして調べていくうちに、ADHDやASDという言葉を知るようになり、「うちの子に当てはまるかも!」と思うようになったのです。
そして辿り着いたのが、脳を発達させて、繊細さを強みに変える「発達科学コミュニケーション」でした。
繊細で優しい息子のいいところを伸ばしながら、感情コントロール力をつけていった息子は、緊張しすぎて荒れたり、疲れて弟に当たってしまうといった問題行動が激減していったのです。
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繊細さを強みに変える肯定的なコミュニケーション
ADHD×ASDキッズの繊細さの原因である、不安感やこだわりの強さ、自信のなさからくる日常生活での困りごとは、脳の発達の凸凹によるもののため、脳を発達させることで、解消していくことができます。
ポジティブな感情で行動する時に、脳は発達することがわかっています。
そのため、最も大切なのは、「肯定的なコミュニケーション」
・褒める
(例)「頑張ったね!」「丁寧にできたね!」
・興味や関心を示す
(例)「何作ったの?」「これ、なんていうの?」
・スキンシップ
(例)肩や背中に触れる、ハイタッチ
といった肯定的な関わりを増やすことで、子どもがポジティブに楽しく行動することができるため、どんどん脳が発達していきます。
・叱る
・注意する
・ため息をつく
といった、「否定的なコミュニケーション」よりも、肯定的なコミュニケーションを多くすることがポイントです!
肯定:否定=8:2
を心がけて、脳を発達させていくと、不安感が減り、感情コントロールができるようになっていきます。
繊細なADHD×ASDキッズは、感受性が豊かで独自の世界を持っています。肯定的なコミュニケーションを増やすことで、繊細さを強みに変え、子どもの才能を伸ばして、より生きやすい人生を授けましょう!
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)