時計は読めるのに、行動が切り替えられない息子に朝からイライラ…
息子は、小学生になる頃には時計は読めていて、時間はわかっているはずなのに、朝の準備にとても時間がかかり、朝からイライラしていました。
なかなか起きない
朝ごはんに何を食べるか決められない
朝ごはんを食べ始めない
何回声をかけても着替え始めない
途中で衝動的に遊び始めてしまって、ズボンに片脚だけ突っ込んで止まっていることも…
朝にやるべき行動への切り替えに時間がかかり、気づくともう家を出ないといけない時間!
私の方が焦ってきて、
「もう◯時だよ!
早く着替えなさい!!!」
とイライラして叱る毎日。
こうした行動の切り替えの苦手さは、注意欠陥/多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)といった特性からくるため、本人が意識するだけで改善することは難しいんです。
それどころか、お母さんがイライラして叱ることで、ストレスで脳の機能が低下し、さらに動きを遅くしてしまっているかも!
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行動を切り替えられないのは、脳の苦手が原因!
ADHD×ASDキッズは、見通しを立てるのが苦手。
「ごはん食べるのに20分くらいかかるから、そろそろ食べ始めないといけないな。」
「着替えるのに5分くらいかかるから、7時になったら着替え始めよう。」
というように、先々の行動のために、今の行動を組み立てるのが苦手なんです。
さらに、「衝動性」×「過集中」の傾向がある子が多く、やるべきことがなかなか進みません。
好きな本やおもちゃが目に入ると、例えば着替えの途中でも、衝動的に本を読み始めてしまったり、おもちゃで遊び始めてしまったり…
そして、その好きなことに「過集中」してしまうので、そうなるともうお母さんの声は耳に入ってこなくなってしまいます。
何回声をかけても聞こえないからと、イライラして大声で叱ってしまうと、おうち癇癪を起こして、さらに朝の準備が進まない…といった状態になっていませんか?
叱らないカナダ式子育てでは、子どもの特性に合った肯定的な声かけで、子どもの脳にストレスをかけることなく、脳を発達させ、子どもが自ら動き自立していきます。
イライラせず子どもの行動を切り替える、叱らないカナダ式子育てのコツ
叱らず小声で笑顔で声をかける
指示する時の基本は3S。
SMILE(笑顔で)
SWEET(優しい声で)
SLOW(ゆっくり・間をとって)
同じ声かけでも、この3つを意識するだけで、脳がポジティブな情報としてインプットするので、子どものストレスを緩和することができるので、指示が通りやすくなります。
遠くから指示すると、必然的に、大きな声で話しかけることになってしまいます。
大きな声で何回話しかけても聞こえなくても、近づいて小声で話しかけると、意外と返事をしてくれますよ♪
肯定→指示→肯定のサンドイッチ
話しかける時には、まず肯定から。
「〇〇くん/ちゃん♪」
「その本楽しそうだね!」
とまずは笑顔で楽しい雰囲気で話しかけます。
それから、
「さ、そろそろ着替えようか!」
「まずはズボンから脱ぐ?シャツから脱ぐ?」
とポジティブな雰囲気のまま指示をして、行動を促します。
そうして、少しでも動き出せたら、
「シャツ脱げたね!」
と褒める!
好ましい行動をして褒められる経験を積み重ねることで、日頃からの好ましい行動が増えていきます!
そうすれば、朝からお母さんがイライラしないといけない場面も減っていきますよ♪
ぜひ試してみてくださいね!
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)