家でゲーム三昧 課金のおねだりが待てない!
小学校3年生の息子は支援学級に在籍しています。
5歳ころから落ち着きがないことが目立ち、多動症と診断されていました。
学校での生活は、授業でじっとしていられない、友達付き合いがうまくいかなかったり、集団活動が苦手などストレスがいっぱいかかっていました。
その学校でのストレス発散になっていたのは、家でゲームをすること!
ゲームの世界に入りこみ、毎日ゲーム三昧になっていました。
ゲームを楽しく使って、ストレス発散にもなればいいなと思っていましたが、今度はゲームへのこだわりが強くなり、思い通りに進まないことに苛立ち、怒ることがでてきました。
思い通りに進めたい息子は、ゲーム内のキャラやアイテム強化などをしたいと課金のおねだりが増えていきました。
息子から頻繁におねだりの声かけがあるので、
「毎日はできないんだよ」
「一週間頑張ったらできるよ」
「誕生日やイベントのときなら考えてもいいよ」
と、穏やかに提案し、もう少し待てるようにできないかと声かけしていました。
そうすると
「ママのいじわる!」
「ママのケチ!」
と、怒り出してしまい、穏やかに話しても、正論はなかなか伝わりません。
「やだ!待てない!!今すぐがいい!」と癇癪を起しコントローラーを投げることもありました。
はじめは数百円の課金だったものも、しだいに金額が増えてきたり、断るたびに癇癪をおこすため、私も対応に困ってしまいました。
思い通りにならないと癇癪!ADHD×ASDキッズの特性
ゲームにこだわり、思い通りにならないと癇癪を起すことは、注意欠陥多動性障害(ADHD)×自閉症スペクトラム(ASD)キッズのもっている脳の凸凹からくる特性にも関係しています。
ADHDには「衝動性が強い」という特性があり「やりたい」と思ったらすぐに行動に移したくなり、その気持ちをうまくコントロールできず「待てない」ということが起こってきます。
さらに「目の前の報酬に弱い」という特性もあるため、すこし我慢した先に大きな報酬があったとしても、すぐに得られる報酬のほうが魅力的に感じるのです。
これらは脳の凸凹からくるものなので、本人も自分の意志でコントロールが難しいです。
ママとしては、困った行動をやめさせたいからと「待ちなさい」「我慢しなさい」など叱ってしまいたくなりますが、これでは子どもが自信をなくしてしまう対応なので注意が必要です。
我が家の息子の場合はこれに加えて、思考の独特さがあり思い通りにならないことに納得できませんでした。
今回の課金がすぐにできないとわかった時に「ママのいじわる!」「ケチ!」と人のせいにしてしまったり、正論が伝わらないのは思考のクセがあるからだったのです。
どうにか良い方法はないかとたどり着いたのが、「叱らないカナダ式子育て」でした。
そこで、叱らない子育てを学び、声かけや対応の方法を学んでいくと、今までは対応を間違えていたことに気が付きました。
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癇癪キッズに声が届くようになる!声かけのコツ
常に肯定する!
「叱らないカナダ式子育て」では、ママが常に肯定していくことで、子どもの
良い行動を定着させていきます。
ママの声かけでこどもが楽しめる会話をすると、
こどもの脳が発達するので、怒りっぽさが減ってくるのです。
そもそも怒りっぽさは、日ごろのストレスが原因で子どもの脳に過度なストレスがかかっているという現れだったのです。
そんな時は、肯定的な関わりを心がけましょう!
まずは普段から「できているところ」を見る視点をもつよう心掛けます。
例えば
「おはよう!自分で起きてきたね」
「トイレに行けたね」
「洋服着替えたね!」
「ごはんもりもり食べてるね」
などの声かけすると、
この実況中継も、肯定になるのです!
また声かけするときには【笑顔】もポイントです!
ゲームに興味をもって話しかけてみる!
こどもが夢中になっているゲームに興味をもって、話しかけてみましょう!
「今どんなゲームしてるの?」
「どこまで進んだかな?」
「そのキャラかっこいいね!」
など
ママがゲームに興味をもって声かけすることで、子どもの耳が開きます。
子どもも自分が好きなゲームのこととなれば、
いろいろ語りたいものですよね!
得意げにゲームを語ってくれます!
ママの声が届くようになったら一緒にルールを決めましょう!
お子さんにママの声が届きやすくなったらチャンスです!
落ち着いているときに
ゲームの時間や課金のルールを決めましょう!
本人の意見も取り入れながら親子で納得できるルールを作れると良いですね!
我が家の息子は、私の声かけを変えたことで、態度や行動に変化が現れました。
普段会話をすることが増え、今までは言わなかったことも言葉で伝えてくれるようになりました。ゲーム中も落ち着いており、声かけするとすぐに反応が返ってきます。まだ時々、課金をねだるときがありますが、「ママ交渉です」と言ってきて、話し合うことができるようになりました。
ぜひ声かけのコツを参考にしてみてくださいね!
驚くほど声が届くようになりますよ!
執筆者:冨沢夏海
(発達科学コミュニケーショントレーナー)