お姉ちゃんにしょっちゅう暴言やちょっかいをかける!ADHDタイプの息子にイライラ限界!
小学4年生のお姉ちゃんを
ほんとうは大好きなADHDタイプ小学1年生の息子。
それなのに姉にしょっちゅう攻撃をしかける状況に悩んでいました。
・お姉ちゃんのの大事にしているものをわざと触る
・「大っきらい!」「バーカ!」と暴言を連発
・通りがかるときにわざと手をぶつける
・機嫌よくお姉ちゃんが鼻歌を歌っていると「うるさい!」と否定
姉に対して暴言やちょっかいをかけることがしょっちゅう。
お姉ちゃんも私もイライラが止まらない日々でした。
素直に「本音を言えない」から暴言やちょっかいで表現
息子は本当にお姉ちゃんのことを嫌っているわけではありません。
それなのにどうして攻撃をしかけてしまうのか。
その根本には「本音を言えない」という問題がありました。
余計な言葉を言ったり、攻撃をしかけることは
思考系の脳のエリアが働いていて
相手の反応を見て、自分の思考や理解を進めているんです。
本当の気持ちを素直に伝えることができず、その代わりに
怒らせるような行動をしてしまいます。
本音とは裏腹な言葉が出てしまい、それを否定されることでさらに気持ちがこじれます。
そして「嫌なことをすれば注目してもらえる」と無意識に学習してしまっていたのです。
息子は「もっと遊びたかった」「自分の気持ちをわかってほしかった」という気持ちを伝えられず
結果として暴言やちょっかいという形で表してしまっていたのです。
感情コントロールできない子が1分で怒りを抑える子になる!
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暴言やちょっかいの裏にある本当の気持ちを引き出すママのワザ
当時の私は、暴言やちょっかいが発生したとき
私は子どもの言葉にすべて反応して
・相手が嫌がることをする息子を正さねば!
・嫌な言葉を使ってはいけないと教えねば!
という想いで、必死でした。
癇癪に私が巻き込まれイライラして
その言葉の裏にはどんな気持ちがあるのか考えていなかったんです。
そしてそれが癇癪をヒートアップさせていることに気づきました。
子どもの言葉に振り回されるのではなく
「本音を引き出すこと」が大事だったんです。
そこで私が取り組んだこと
まずは、お姉ちゃんへの協力要請です。
「弟の暴言は本音ではない」と伝え、
癇癪起こしているときは脳が暴れていて何を言っても伝わらないよ
と伝え、弟の癇癪がひどくなったら
別の部屋に移動するなど距離を取るように
事前にお願いして理解してもらいました。
そして「暴言」が発生したときに
本音を引き出す対応をしました。
1)暴言の前に何かあったか、どんな気持ちなんだろう?と想像する
→お姉ちゃんが友達のところに行く約束の時間だと言ったら怒った。
お姉ちゃんともっと遊びたかったのかな、遊びたいことがあったのかな。
2)本音に合いそうな言葉をかけてみる
「お姉ちゃんが遊びにいっちゃうと思ったら嫌だった?もっと遊びたいことあったかな」
→「お姉ちゃんともっと遊びたかった!」
3)さらに気持ちを引き出す言葉をかける
「他には?」
→「お姉ちゃんばっかり友達と遊びに行って…。
○○くんももっと遊びたい!」
「他には?」
→「お姉ちゃんは毎日遊ぶ約束して帰ってきてるけど、〇〇くんは遊べてない!ずるい!」
本音をはきだすごとに落ち着いてきたので
そのタイミングで「お茶でも飲む?」と次の行動へと促すと
「うん」と静かにうなづき、癇癪が落ち着きました。
・かんしゃく暴言に巻き込まれず、本音は何か感じ取り聞き出す
・姉に距離をとってもらったことで姉の心も必要以上に傷つくことを防げた
癇癪、暴言があったとき、この対応を心がけ繰り返したことで
本音を話すことが多くなり、癇癪時間が短くなってきています。
きょうだいに暴言やちょっかいを出してしまうとき
感情に巻き込まれずに、「この子は何を感じて本当は何を言いたいのか」に
注目して対応してみてください♪
執筆者:彩野紗江
(発達科学コミュニケーショントレーナー)