何度言っても動かない!
「やるべきことをやらない…」
「何度言っても動かない…」
そんな状況に モヤモヤ・イライラ していませんか?
わが家のADHDタイプ小学1年生の息子は、
自分からやるべきことを全くやってくれませんでした。
・朝、何度声をかけても着替えない
・「お風呂入ろう」「片付けして!」と声をかけてもスルー
・「脱いだ服、洗濯機に入れてね」と言っても放置されたまま
優しく声をかけていても全く動かず
やる気が出ない…
最終的には 「お風呂入んなさいって言ってるでしょ!何回言ったらわかるの?!」 と大声で怒ってしまい
子どもは 「やろうと思ってたのに!」 と癇癪を起こし、大バトル…
朝や夕方、こんなやりとりが繰り広げられ、毎日ヘトヘトになっていました。
このように何度言っても動かない子どもは、
実は怠けているわけではないんです。
どうして動けないの? ADHDの特性による理由
ADHDの特性により「やるべきこと」が分かっていても、
子ども自身に 「わかってるけど動けない」理由 があります。
・目の前のことに集中しすぎる
この特性は、「過集中」と呼ばれるもので、
ゲームや動画のように強く興味を持っているものに対して
全力で集中します。
そのため他のことに意識を向けるのが難しく、今やっていることをなかなかやめることができません。
・興味がないことは後回し
興味がないこと、 自分にとってつまらないことは
後回しにしやすいです。
「やらなければいけないこと」を順番にこなすことが難しく
ゲームや動画のように楽しいことに夢中だと
やりたくないことを先延ばしにしていまいます。
・行動の切り替えが苦手
今やっていることから行動を切り替えることが苦手です。
そのため、「やらなきゃいけないのはわかるけど動き出せない!」となり
次の行動になかなか踏み出せない のです。
では、どうすれば動けない子のやる気スイッチがONになり、
自分から動き出すようになってくれるんでしょうか。
それには自信をあげてやる気を引き上げてあげることです!
ADHDタイプの子達は上記で説明したように
何かに集中すると返事をしない、動かない、やりたくないことを後回し
切り替えの苦手などがあります。
それによって
普段から叱られることがとっても多く、どうせ自分なんて…と
自信を失っている子が多いです。
自信を失えば人はやる気が落ちるのでもっともっと動かなくなるという
悪循環におちいっていきます。
子どもの自己肯定感をあげるなら「叱らない」が一番!
叱らないカナダ式子育て法が学べる書籍はこちら!
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やる気が出ないADHDタイプの子どもが自分からスッと動き出す!ママの肯定方法はこれ!
自信をつけてやる気をあげて、自分から動き出すために
わが家で実際に試した方法をご紹介します!
それは 「実況中継」です。
できていないことに注目せず
”見たままを言う”だけの肯定です。
例えばこんな声かけ
・「ゲーム、〇レベルまであげたんだね!」
・「服、脱いだんだね!」
・「ゲーム機、充電したんだね!」
「実況中継」のポイントは
”できてから褒めるのではない”と意識することです。
ただ 目の前で起きていることを言葉にします。
「実況中継は肯定」なので
日頃から頻繁に実況中継すれば、
子どもに肯定のシャワーをたくさん浴びせることができます。
肯定的な注目が増えるので自信が生まれやる気に繋がり、自主的に行動することが増えていきます。
「すごいね!」など使わず、できていることを探すわけでもなく
目の前のことを言葉にするだけなので、
お母さんが疲れているときでも肯定しやすい方法なんです。
「実況中継」で肯定をたくさんしたことで
石のように動かなかった息子が
なんと「やりなさい」と言われなくても
自分で動き出すことが増えました!
・洗濯機に脱いだ服をポイっと入れる
・お風呂の後、湯船の蓋をしてくれる
・朝、自分で着たい服を選ぶ
褒めてほしいから「やったよ!」と自分から動き
できたアピールをしてくることがどんどん増えました!
子どもの動かない理由を理解して
かかわりを変えたことで
「やりなさい!」と怒ることはなくなり
イライラしなくなりました。
「動けない子」は 「怠けている子」ではないんです。
やる気が出ないADHDタイプの子どもの 行動を引き出す「実況中継」、ぜひ試してみてくださいね!
執筆者:彩野紗江
(発達科学コミュニケーショントレーナー)