何度言ってもゲームをやめられない7歳児!
「またゲームばっかり!」
「もう何回も言ってるよね!?」
子どもがゲームをやめられない…、ついイライラして強く言ってしまう!
そして結局、親子でバトル…こんな毎日に疲れていませんか?
わが家の7歳の息子は、やるべきことをやらずにゲームばかり…
そんな姿にイライラしっぱなし…
ゲームに夢中になりすぎて、何度声をかけても聞こえていない様子。
・「そろそろ終わりにしようね」と言ってもスルー
・「あと5分で終わりだよ!」と伝えても
「今ボス倒してる途中なんだから無理!」と反発
穏やかに声かけをスタートしたはずなのに
最終的には「いい加減にしなさい!」と怒鳴ることに…
すると
子どもは「今やめようと思ってたのに!」と癇癪を起こし、
大泣き・大暴れしてしまうこともしょっちゅうでした。
毎日こんなやり取りが続くと、お母さんもヘトヘトですよね。
実はADHDの特性によって「やめられない」理由があるんです。
ゲームをやめられない本当の理由とは?ADHDの特性を知る!
「やめなきゃいけない」と頭では分かっていても
脳の特性により行動を切り替えるのがとても苦手です。
その理由は、大きく分けて3つあります。
1. 目の前のことに集中しすぎる(過集中)
ADHDの特性の一つに「過集中」といわれるものがあります。
ゲームのように好きなことに対しては、驚くほど集中力を発揮します。
そのため、周りの声が聞こえず、
「やめなきゃいけない」と言われても意識が向かないのです。
2. 興味がないことは後回し
ゲームは楽しくてワクワクするものですが、
その後に待っているのは「お風呂」や「片付け」など
子どもにとってはあまり楽しくないこと。
「つまらないことは後回しにしてしまう」のもADHDの特徴の一つです。
そのため、ゲームを終わらせるよりも、「もっとゲームやりたい!」となってしまいます。
3. 行動の切り替えが苦手
今やっていることから次の行動に切り替えるのが難しいのも、ADHDの特徴です。
「優先順位を決める」「行動を調整する」といった力が弱いため
「やめるタイミング」を決められないんです。
たとえば、大人でも「集中した仕事の作業途中で急に中断させられる」とストレスを感じますよね。
ADHDの子どもにとっては、それが「ゲームをやめること」と同じくらい大きな負担なのです。
では、どうすればスムーズにゲームをやめられるようになるのでしょうか?
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ゲームをやめられた!気持ちをすんなり切り替える3つの声かけテク
わが家では、以下の声かけを取り入れたことで、
息子がスムーズに「ゲームをやめられない」から脱出できるようになりました。
1. 声をかけるタイミングを見計らう
ゲームの戦闘中や集中している場面で声をかけても、
子どもの頭には入っていません。
「一区切りついたら声をかける」
これだけで、まずイライラを減らすことができます。
2. 「実況中継」で肯定する
「〇〇してるんだね~」と優しいトーンで声をかけます。
例えば、
「今、ボス戦がんばってるね!」
「レベルが上がったね!」
と、ゲームの内容を実況してあげると、
子どもは「お母さん、分かってくれてる!」と安心し
お母さんの声が届きやすくなります。
3. いつやめるか、子どもに決めさせる
いきなり「やめなさい!」と言われると、子どもは反発します。
そこで、
「このボス倒したらやめる?」
「次のエリアに行ったら終わりにしようか?」
と、「やめるタイミングを自分で決められる」ようにします。
どうしてもやめられない時は…
「お母さんが10分一緒にやってから終わろうか?」
と、ゲームの時間を区切るのも効果的!
間に楽しいことを挟むと、すんなり切り替えられます。
ゲームをやめられたら
「自分で決めてやめられたね!」と肯定します。
「すごいね!」と褒めるよりも
「自分で決めてやめられたね!」と、具体的に行動を肯定すると効果的です。
これを繰り返すことで、
「やめる→お母さんが肯定してくれる!」という成功体験が積み重なり、
次第にスムーズに切り替えられるようになります。
お母さんのイライラも減り、子どもも無理なくゲームを終わらせられるようになるので、
今日からぜひ試してみてくださいね!
執筆者:彩野紗江
(発達科学コミュニケーショントレーナー)