「またどなってしまった…」を卒業したいママへ。 ADHDタイプの子どもの“怒り”とどう向き合う?
お子さんの暴言や暴力にお悩みのママさん達によくあるのが、夜の一人反省会…。
「やめなさいって言ってるでしょ!」「何回言わせるの?」
子どもに強く言いすぎた夜、静かになった部屋でため息をついていること、ありませんか?
「寝顔はかわいいのに…」
「人として言ってはいけないことを子どもにぶつける自分は最低…」
朝から喉が痛くなるほどどなりつけ、学校に送りだした後に自己嫌悪。
お迎えに行けば笑顔で走ってくる我が子を見て、「かわいいなあ」って思うのに、また夜にはどなってしまっている自分…。
子どもは可愛い。
だけど、暴言や暴力、言うことを聞いて動いてくれない我が子を見ると、どうしても感情が爆発してしまう。
「もしかして、私って母親に向いてないのかな…」
「この子と一緒にいる自信がない」
そんな風に思ったことがあるママは、私だけじゃないはずです。
ママの育て方が悪いわけじゃない!
子どもの癇癪や暴言・暴力には、実は脳の特性が関係しています。
特にADHD傾向のある子は、以下のような傾向を持ちやすいです。
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感情のコントロールが効かず感情をもろに出してしまう。
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思い通りにならないと“怒りを爆発”させやすい
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失敗体験や否定的な言葉を強く記憶してストレスを感じてしまう
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言葉で気持ちを表現するのが苦手
つまり、「暴言」や「手が出る」のは“性格が悪い”わけでも“自分勝手”なわけでもなく、感情のコントロールの力が未熟なだけなんです。
だからママ達に伝えたいのは
「ママのせいじゃない!育て方が悪いわけでもない!」ということ。
子どもが怒りを爆発させるのは、ママの愛情が足りないからでもママの真似をして怒るのでもなく、脳の特性が原因でストレスを溜めて怒ってしまうのが原因です…。
だけど、ママ達は怒るADHDキッズの子どもの脳が伸びる対応方法を知らないからどうしたらいいのかわからなくなって叱る・怒鳴る・罰を与えるという方法という逆効果になる方法をつい取ってしまう…。
ということは、怒るADHDキッズの子どもの脳が伸びる方法を知ればいいと思いませんか?
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感情コントロール脳を伸ばす3ステップ!
では、どうしたらいいのかと言えば、大事なことは「脳のストレスを抜いてあげること」と「子どものSOSに気づく」ことです。
🌱 ステップ1:叱らない!
ADHD傾向の子ども達は叱られやすいんです。
ゴソゴソしてしまう、集中できない、人を遮って発言してしまうなどなど、行動が悪目立ちしやすいため叱られやすくストレスを溜めやすい。
ストレスが溜まっていくと怒りっぽさは増してしまうので、まずは叱らないことをしてあげると怒りっぽさは少し落ち着くと思います。
🌱 ステップ2:脳のストレスを抜いてあげましょう♪
すでに些細なことに怒るようになっていたらそれは子ども達のストレスがかなり溜まっている状態だと思ってもらっていいと思います。
子ども達からSOSが発せられているんです。
だから肯定をまずはしっかりと入れて脳のストレスを抜いてあげることをしてください!
しっかりと肯定を入れていくと子ども達が素直に話を聞いてくれるようになっていきます^^
🌱 ステップ3:成功体験を増やしてあげよう♪
「しつけ」で育てられた私たちはついできないことを見がちですが、できたことに注目するようにしてみてください♪
カナダでは子ども達のできたことにどんどん肯定をしていきます。
だからカナダの子達は自己肯定感が高く育っている子が多いです^^
できたことを「うれしい!」「ありがとう!」などの声かけをしてあげるだけでもOK。
ADHD傾向の子は、「できた!」という体験が少ないと、自己肯定感が下がりやすいので、できたことを肯定されるというポジティブな体験を重ねさせてあげて自己肯定感を上げてあげましょう♪
すると自分の中に成功体験がどんどんと蓄積され、頑張って挑戦ができる子になっていきます。
今から、子どもの怒りとの向き合い方は変えられます。
そしてそれは、ママの毎日にも穏やかな時間を連れてきてくれます。
「また怒っちゃった…」から、
「今日も笑えたね」へ。
その一歩を、今から一緒に踏み出しませんか?
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)