ADHDキッズに効果的な叱らない育児『カナダ式子育て』の会話術

叱らない子育て
叱らない育児をしたいと思ったことはありませんか?しかしADHDキッズを育てていると現実的には難しいと感じることもあると思います。そんな時は躾けのスタイルを変えてみるのがおすすめです。カナダ式子育てを知れば理想的な叱らない育児に近づけます!
 
 

叱らない育児をやりたいけどなかなかできない理想と現実

 
 
叱らない子育てをしたい!そんな育児が出来たら理想的!と思うことはありませんか?
 
 
しかしADHDキッズを育てていると指示が通りにくかったり、トラブルが多かったりすることでイライラして、それがなかなかできないこともありますよね。
 
 
現実的に叱らないで育児をするのは難しい…と感じるのではないかと思います。
 
 
そんな時は、カナダ式の子育てに変えればその理想の育児に近づくことができるのです。
 
 
 
 
私はカナダに住んでいるのですが、こちらに住んで子育てをしている日本人の多くが口を揃えていうことがあります。
 
 
それは「そういえばカナダの人って子どもを叱っていないよね!」ということです。
 
 
道端で子どもに「何してるの!早くしなさい!」などとキツく言っている人も見かけませんし、頭ごなしに叱りつけている人もまずいません。
 
 
日本人に比べ考え方はポジティブな人が多いとは思いますが、そんなに寛容で仏様レベルかといえばそういうことでもなく、カナダの人が叱らない子育てができるのは『叱らないで育てる方法を知っているだけ!』という様に感じるのです。
 
 
ではなぜ日本人の私たちはそれがなかなかできないのでしょうか?
 
 

日本とカナダの躾けの違いの理由

 
 
日本では昔から『叱って躾ける』という子育てが主流のスタイルになっていることが多いですよね。
 
 
できない部分を指摘され、叱られて直す、というのが当たり前で育ったので、私たちが『叱らない子育て』をしたくても『そのやり方をただ知らない』という理由でできないのです。
 
 
ですから日本とカナダの子育ての違いを知れば、すぐにでも叱らないスタイルに変えることができます。
 
 
 
 
しかもこの『叱らない子育て』はADHDキッズにとても合っています。
 
 
なぜかというとADHDキッズは叱られてネガティブな感情になることで調子が悪くなり良くない行動が逆に増えてしまうので、叱られずに躾けされるスタイルの方が彼らにとってはより良い結果となるのです。
 
 

シンプルだからすぐにできる!ポジティブスタートの『カナダ式子育て』会話術

 
 
では具体的にどのような違いがあるのかを解説しますね。
 
 
違いは会話の始まり方にあります。
 
 
カナダ→肯定から始まる
日本→否定から始まる
 
 
たったこれだけです。
 
 
そしてスタートが真逆だから終わりも真逆になります。
 
 
そのことによって『叱る』というスタイルにならないのです。
 
 
例えば子どもが家に帰ったときに「ただいまー!」と荷物を放り出したとします。
 
 
【カナダの場合】
ママ:「おかえり!今日はどうだった?楽しかった?よかったね〜!じゃあ、その荷物片付けてくれる?」

子ども:「OK!」と気持ちよく従う気になり片付ける

ママ:「さすが!」と褒めておしまい。
 
 
【日本の場合】
ママ:「ちょっと!荷物出しっぱなし!帰ったらすぐに片付けてっていつも言ってるでしょ!」

子ども:気を悪くして「うるさいな!後でやる!」と反抗的になる

ママ:「何その言い方!今やりなさい!」

子ども渋々従う

ママ:「明日もちゃんとやりなさいよ!」
 
 
この様にスタートが違うだけで終わり方がこんなにも違ってくるのです。
 
 
 
 
否定からスタートした会話をすると、この後の家庭の雰囲気も全然違ってきてしまうので、叱る子育てをしている家庭は雰囲気はどんどん悪くなってしまいます…
 
 
この様に『叱らない子育て』は、ただ会話をポジティブスタートに変えるだけというとてもシンプルな方法で、しかもADHDキッズには効果的な方法ですのでぜひ試してみてくださいね!
 
 

執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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