すぐ怒る子は育てにくいと感じて子育てに疲れを感じてしまいますよね。そうするといつの間にか子どもの機嫌を伺ったり、子育ての負のループにハマりがちです。そんな時は叱らずに肯定するカナダ式の子育てがオススメです。
本当はイヤ!すぐ怒る子の機嫌を伺う子育て
私の注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子は『すぐ怒る子』でした。
すぐ怒る子って本当に本当に育てにくいですよね。
本当に些細なことですぐに怒りだすし、自分より弱いものを攻撃してきょうだいゲンカに発展するのでお母さんはとても疲れてしまうのです。
そして疲れたお母さんがいつの間にか力を注ぐようになってしまうのが、怒らせないように子どもの機嫌を伺ってしまうということ…
子どもの機嫌を伺うなんて本当はしたくないのですが、叱るのは嫌だし疲れるので仕方なくそうなってしまうのです。
ADHDキッズを育てているママが陥りがちな『負のループ』
ADHDキッズを育てているママが陥りがちな『負のループ』を知っていますか?
子どもが癇癪を起こす
↓
子どもの怒りの感情巻き込まれてイライラ
↓
子どもを怒ってしまう
↓
怒られた子どもの癇癪がエスカレート
↓
さらにお母さんが怒る
↓
子どもの怒りの感情巻き込まれてイライラ
↓
子どもを怒ってしまう
↓
怒られた子どもの癇癪がエスカレート
↓
さらにお母さんが怒る
というループのことです。
このようにADHDタイプのすぐ怒る子を育てているお母さんは負のループに入ってしまうことが多いのです。
この負のループに疲れ果ててしまうので、子どもの機嫌を伺うようになってしまいますが、それでは根本的なことの解決にはなりませんよね。
ですからそれを解決するには負のループから抜け出すことが必要なのです。
叱らずに子どもの行動を肯定する前向きなカナダ式の考え方
その方法は何かというと、カナダ式の『叱らない子育て』です!
日本のお母さんたちは躾けの文化で、できない所を叱られながら育っているので「それができないんだって!」と思うお母さんが多いと思います。
なぜカナダ人が叱らないで子育てできるのかと言えば、負のループとは逆の正のループを作り出しているからです。
その考え方はまず、子どもの行動を肯定的にとらえます。
2つ例を上げると
◆①学校で椅子をガタガタしてしまう
→多動な傾向がある子だな
→言っても本人には治せないよね
→動いても迷惑にならない工夫をしよう!
→アクティブキッズチェアを使おう!
*アクティブキッズチェアとは揺れ椅子。姿勢の矯正や健康的な背中の形成を促す効果があるとされています。また、ADD/ADHDの子供たちにも適しており、長時間座っていることもサポート
それを使えば椅子をガタガタさせることがなくなって叱る必要がなくなるのです。
◆②人の話をさえぎって喋ってしまう子
→この子は衝動性があるなぁ
→叱っても治らないから対応法を教えよう!
→話をしたい時は手を挙げようね♪と教える
→さえぎって話す時には対応しない。手を挙げたら激褒め!
→子どもはしゃべりたい時は必ず手を挙げるようになる
このような環境で育っている我が子は、学校や集団生活においてしゃべりたい場合はすぐに真っ直ぐ手を挙げます。
このようにできていないところを頭から押さえつけるのではなく、原因と解決策を肯定的に考えて対応をしています。
そうすればお母さんたちも叱るよりも子どもたちを肯定的にとらえて、じゃあどうしようか?と考えることができるようになり子育てが前向きになっていくのです。
ですから叱らなくてもいい環境をお母さんが作っていくと、子どものご機嫌を取る必要もなくなり楽しい子育てに変わっていきます!
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)