登校しぶりへの対応、悩みは尽きない!
登校しぶりの子に振り回される日々。
我が子のために、できる限りのことはしてあげたいと思う一方で、
「今日は行くかな?」
「雨だから厳しいかな?」
「今日は大好きな図書の授業があるから誘ってみよう!」
と子どもの様子を見ながらの対応に、ママの方も疲労困憊。
無理矢理にでも学校に行かせるべき?
休ませて自由にさせるほうがいいのかな?
ずっとYouTube見てるのはよくないだろうから、勉強させたほうがいいかな?
とりあえず発達の病院行ってみる?
お子さんが不登校になると先々どうしていったらいいのか、不安が一気に押し寄せてきて、子どもを励ましてみたり、叱ってみたり、見守ってみたり、手探りで対応していませんか?
学校に行けない苦しみを抱えた子に必要なのはスモールステップ!
さまざまな理由で、不安を抱え、学校に行けなくなってしまう子どもたち。
特にADHDキッズは、「衝動性」「多動性」「不注意」といった特性から、
おともだちについ手が出てしまったり、授業中にじっとしていられなかったり、忘れ物が多かったりと、学校生活で叱られてしまうことが多いのです。
そして、感情コントロールが苦手なため、叱られたことからくる「不安」をうまく処理できず、脳のブレーキがかかって、学校に行きたくても行けなくなってしまい、苦しい思いをしてしまうのです。
ストレスがかかると、その脳のブレーキはさらに強くかかってしまうので、まずはストレスを軽減してあげること。
そして、スモールステップで、小さな「できた」を積み重ねて、自信をつけていくことが学校復帰につながっていきます!
学校復帰までの4ステップ
子どもの状態に合わせて、焦らず着実に対応していくことが、学校復帰への近道!
焦って無理やり引きずっていくことを繰り返していると、登校しぶりが長期化してしまう原因になってしまいます。
子どもの様子を見ながら無理しすぎないようにサポートしていきましょう!
ステップ1 まずはゆっくり休む
疲れて体調にも影響が出ている場合は、まずは休んで体調を整える。
学校に行けなくなって、親子共に動揺の時期ですが、「ママは味方だよ」の気持ちが一番大事なんです!
ステップ2 肯定のシャワー
家にいる間に、肯定的な関わりをたっぷりと!
今後動き出すためのベースとなる自信を積み上げて行きます!
「おはよう!」と笑顔でハグから一日が始まり、
「ごはんおいしいね」
「着替えられたね」
「お皿下げてくれてありがとう」
「この動画面白いね!」
と肯定の声かけをしていきましょう!
ステップ3 10分だけでも外に出てみる
家で暇そうにし始めたら
-散歩に行く
-公園に行く
-お買い物に行く
など、少しずつ外に出て、日光を浴びるのがおすすめ!
午前中に日光を浴びるのは、昼夜逆転を防ぐためにも効果的です。
ステップ4 スモールステップで学校へ!
-まずは門の前まで
-放課後に先生に会いに行く
-別室に1時間だけ
-ママと一緒に好きな教科を1つだけ
-給食だけ食べに行く
-教室を覗いて「おはよう!」
など、できるところからすこーしずつ。
息子は、担任の先生にがんばりカードを作ってもらって、
「サポートルーム(支援教室)に行けたらシール1枚!」
「教室に少しでも入ったらボーナスでもう1枚!」
などと決めて、毎日シールをもらっていました。
表紙には、大好きなサメの写真を貼って、さらにモチベーションを上げていましたよ!
「今の目標」が明確になり、やる気アップ!
今がんばろうとしている内容を学校の先生とも共有できて、一石二鳥の作戦です!
この「目標」は、くれぐれも高くなりすぎないように。
ほんのすこーしだけがんばればできそうなものを本人と相談して設定し、「できた!」と成功体験をたくさんできるようにしていくのがポイントです!
「今後、うちの子はどうなっていくんだろう?」
「どう寄り添っていけばいいんだろう?」
と不安な登校しぶり。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てるとうれしいです!
執筆者:大谷むつみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)