前回は手が出る子にしてほしいのは
「叱るのをやめること」だとお伝えしました。
では、
叱らずにどのような対応をするとよいのか?
2つの場面での対応があり
1つは手が出てしまったとき
もう1つは手が出ていない
困りごとが起きていない時の対応です。
今日は手が出てしまったときの
対応についてです。
学校からトラブルの報告があったとき
まずしてほしいのは
手が出てしまった気持ちを聞いて
共感してあげてほしいんです。
本人にも理由や言い分が
あるかもしれません。
そこを飛ばして
行動ばかりを変えようとすると
先生やお母さんからの言葉は
耳に入らなくなってしまいます。
先生が気持ちを
聞いてくれている場合も
学校では言えなかった
本心があるかもしれません。
「〇〇が嫌だったんだね。」
「そんなふうに思ったんだね。」
「悔しい気持ちになったんだね。」
と気持ちを聞いて
繰り返してあげてください。
うまく言えない場合は
代弁してあげるようにしましょう。
言葉より先に手が出てしまう場合
お母さんが感情に
名前をつけてあげることで
少しずつ言葉でのやりとりが
できるようになっていきます。
子どもの気持ちに充分共感し
ネガティブな感情が落ち着いた後に
「どうしたらよかったかな?」と
好ましい行動について一緒に考えると
お母さんの言葉に
耳を開いてくれるようになります。
叱られる経験を
たくさんしてきている子は
「どうせまた怒られる。」と思い
始めは自分の気持ちを
話してくれないかもしれません。
叱らず共感することを
続けていくことで
少しずつ話してくれるようになるので
焦らないでくださいね。
次に意識してほしいのが
ポジティブな経験で終わらせること!
よくないことをしてしまったけれど
その後先生ときちんと話ができた。
「ごめんね。」と謝ることができた。
その後は気持ちを切り替えて頑張れた。
次はどうしたらいいか、考えられた
など
よくない行いの中でも
肯定してあげられる行動を見つけ
言葉にして褒めることで
ポジティブな経験に変えることができます。
よかったことを言葉にして
意識させてあげることで
その行動を定着させる効果もあります。
これはお母さんだけでは難しいので
先生から連絡があったときに
「先生と落ち着いて話せたんですね。」
「お友達に素直に謝ることができたんですね。」
「その後は気持ちを引きずらず、次の活動に参加できたのでしょうか?」
と、様子を聞いておくとよいです^^
次回は手が出てないとき
日常の中でできることをお伝えします!