自分勝手で友達とトラブルになりやすいADHDキッズ
子どもが友達と遊んでいると、自分のやりたいことに夢中になって友達の話を聞いていないということはありませんか?
友達がルールを提案しても、それを聞かずに自分の思い通りに進めたがることもあるかもしれません。
ADHDタイプの子が友達とトラブルになってしまうのは特性によるものが多いです。
人が大好きで「友達とかかわりたい!」という思いが強いだけに、トラブルが多いと
「うちの子、どうしてこんなに自分勝手なの?」
「もっと協調性がないとお友達が離れていってしまうのでは?」
と心配になりますよね。
私は小学校の教員をしていたのですが、本人には悪気はないのだけれど、思いが一方的になってしまい友達とうまくかかわれない子やトラブルになってしまう子を見てきました。
また、息子はADHDグレーゾーンで、やはり友達とのやりとりが自己中心的になりがちで、見ていて辛い思いをしました。
ADHDキッズの自分勝手になりがちなかかわり方は、お母さんとの会話で経験を積むことでよくしていくことができます。
この記事ではADHDの子が自分勝手に見えてしまう理由と、お母さんができるやりとりのコツをお伝えします。
自分勝手に見えてしまう理由
ADHDタイプの主な特徴として「不注意」「多動・衝動性」があり、注意や行動をうまくコントロールすることが苦手です。
このような特性から友達とのトラブルが起こりやすく、「自分勝手」「わがまま」「協調性がない」と思われてしまうんです。
自分の話に夢中になりすぎる
話している最中に、自分の興味や関心にかたよってしまうことが多いです。
そのため、友達が話している途中で話をさえぎってしまったり、話の話題を急に変えてしまったりします。
相手の反応を気にせず話してしまう
自分の話に夢中になり友達の気持ちや反応に気づくことが難しいことがあります。
相手が嫌がっている、興味を失っている、もしくは怒っているというサインを見逃してしまいがちです。
その結果、相手の気持ちに気づかないまま話し続けてしまうことがあります。
衝動的に行動するため、自分の欲求に集中してしまう
欲しいものがあったり、やりたいことが浮かんだ瞬間、すぐに行動に移してしまうのがADHDの子の特徴です。
「思い立ったらすぐ行動!」はADHDキッズの強みでもあります。
ですが、この「待てない」という特性が、友達と遊ぶときにルールを無視してしまったり、自分中心に遊びを進めてしまう原因となります。
自分でコントロールすることが難しいので、本人も悪気はないのに友達とトラブルになってしまうのが辛いところです。
次の章ではお母さんとの会話でコミュニケーション力を高める方法を紹介します!
ママがお家でできる!コミュニケーションスキルを伸ばすコツ
人とかかわる力の発達は、1対1からスタートします。
いきなり複数の友達との会話で身につけようとするより、安心できるお家という環境で、お母さんと楽しく会話ができる経験を増やしていくことで、お友達とも上手にやりとりができるようになっていきます。
話すタイミングを約束する
こちらが忙しくしていても、平気で話しかけてくることはありませんか?
そんなときは
「今ちょっと急いでやらないといけないことがあるから、これが終わるまでまっていてね。終わったら必ず聞くからね!」
と、今は聞けない理由といつなら聞けるかを伝えて、待ってもらいましょう。
可能であれば「3分」や「次のCMまで」など、子どもが見通しをもって待てる時間を提示してあげてください。
待てたら、
「お待たせ~!待っててくれてありがとう!」
と笑顔で伝え、待てたことを成功体験にしてあげてくださいね!
合間に質問をして会話のキャッチボールをする
会話は一方的なものではなく、相手とキャッチボールするようなやり取りが大切です。
会話のやりとりをするのにおすすめの方法が、お母さんが質問をはさむこと!
私の息子はYouTubeで仕入れた乗り物やゲームの知識をバーっとしゃべることがあるのですが、途中で
「それ誰の動画?」
「もう1回教えて!」
「どうしてその動画見ようと思ったの?」
と、簡単な質問をはさんでいます。
そうすることで、一度止まって私からの質問に答えるということができるようになりました。
お母さんとのコミュニケーションの土台ができれば、お友達とのやりとりも少しずつ上手にできるようになっていきます。
友達との中で成功体験の記憶を作るために、ぜひ先生にも協力してもらいましょう!
・最後まで友達の話を聞けた
・相手の話を聞いて質問ができた
学校でこんな様子が見られたら、「今のよかったよ!」と子ども褒めてもらえるよう、先生にお願いをしてみてください。
先生の協力を得るには、日頃からの関係作りが大事です。
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