勉強が苦手な発達障害・ADHDの子は学校トラブルになりやすい⁈理由とママができる対応

授業中の立ち歩き
学校でトラブルが多い発達障害・ADHDの子の中には、勉強が苦手・嫌いなことから困った行動を起こしている可能性がある子がいます。ただでさえじっとしているのが辛いのに、授業がわからないとなると、学校は子どもにとって苦しい場所になってしまいます。困った行動は子どものSOSです。この記事では元小学校の教員とADHDの子育ての経験から、ママができるサポートについて紹介します。

学校で過ごすほとんどが勉強の時間!

 

学校で過ごす時間のほとんどが「勉強」の時間です。

 

もちろん、体育や図工、音楽などの実技の教科では体を動かしますし、休み時間もあります。

 

ずっと机に向かっているわけではありませんが、そもそも自由に過ごせる時間というのはあまりありません。

 

1時間の授業の中でも今日取り組む課題が決まっていて、それを毎時間積み重ねていくことで学習が進んでいきます。

 

これは「当たり前」のことですし、私たち大人もほとんどの人がやってきたことかもしれませんが、改めて子どもの立場になって想像してみるとけっこうしんどいことなんです。

 

子どもたちは学校に行って帰ってくるだけでも、もうそれだけで十分すぎるくらい頑張っています。

 

大きな花丸なんです!

 

そんな毎日の中で

 

・先生の言ってることがよくわからない

・みんなと同じように計算ができない

・先生に指名されて答えられない

・テストでよくない点数ばかり…

 

といった勉強で困ることや自信をなくしてしまうことが続くと、学校が子どもにとって「辛い場所」になってしまいます。

 

当然、勉強も嫌いになりますよね。

 

これがトラブルを生み出す原因にもなってしまうんです。

 

 

 

 

発達障害・ADHDの特性と勉強嫌いが生み出す学校トラブル

 

注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子は行動や感情のコントロールが苦手な特性があります。

 

じっとしているのが苦手なことと、「授業がわからない!」「勉強が嫌い!」という困り感が合わさると

 

・授業中に勝手に立ち歩く

・お絵描きや工作など他のことをして紛らわす

・となりの席の子にちょっかいを出す

・先生の話に口をはさむ

 

といった、なんとかその場をしのいだり気を紛らわせたりする行動に出ます。

当然、周りの迷惑やルールから外れる行動は注意される対象に…。

 

先生だけでなく、お友達からも注意されてしまいネガティブな経験がどんどん積み重なり、

暴言や暴力などのさらに激しい困った行動へとよくない進化をしてしまいます。

 

周りから見たら手がつけられない、問題児状態かもしれませんが、子どもからのSOSなんです。

 

 

ママができる対応

 

勉強が嫌いで学校でしんどい思いをしているADHDタイプの子のトラブルを防ぐために、ママができる対応について紹介します!

 

苦手克服はNG

「勉強がわからなくて困っているならば授業についていけるようにお家でも勉強して自信をつけよう!」と思った方はいったんその考えは置いておいてください。

 

 

「子どものためになんとか家でサポートしたい!」

 

その思いはとってもよくわかります!

 

ですが、苦手で嫌いな勉強で、自信を回復するのは時間がかかります。

 

勉強にかかわらず苦手なことをたくさん練習して克服しようとする常識を一度捨ててみてほしいんです。

 

 

肯定の注目で自信を回復が最優先!

 

今すぐに始めてほしいのは、できていることを認めてあげること。

 

注意されてしまう量よりも、肯定される量を増やすことなんです。

 

・朝ごはん食べたね!

・着替えたんだね~!

・ゲーム楽しそうだね!

・この字、めっちゃ丁寧だね!

 

注意され攻撃的になってしまっている気持ちを一度リセットしてあげましょう。

 

先生にも困った行動は「子ども自身のSOS」ということを伝え、できていることを褒めてもらえるようお願いしてみてください。

 

安心できる居場所と自信がつけば苦手なことや嫌いなことにも取り組めるようになっていきます。

 

まずはママと先生が協力して家でも学校でも「いいね!」をしてあげて、「ぼくはここにいていいんだ」という居場所を作ってあげてくださいね!

 

 

▼肯定のテクニックは
こちらの電子書籍でも詳しく紹介しています。
https://www.agentmail.jp/lp/r/15964/136341/

 

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