学校でのトラブル、注意されるばかりの毎日
学校でトラブルを起こしがちな子を育てていると、
「うちの子は学校で注意されてばかり…。もっと褒めてほしい!」
と思うことはありませんか?
先生の中には、子どもたちを褒めたほうがいいとわかっていても、それがなかなかできない先生もいます。
理由はさまざまですが、先生たちは多忙でとにかく余裕がないです。
授業準備や学校行事、保護者対応など、先生の毎日は大忙し!
「褒めてあげたい!」と思いながらも、時間に追われつい指示出しや注意から入ってしまうんです。
また、日本の教育は、「足りない部分を補う」文化があります。
「欠点を直すことで子どもが成長する」という考え方で、改善が必要な部分を指摘する教育スタイルが根付いています。
褒めることを意識する先生が増えているものの、よくないことを指摘して直してあげることが大事という考えが日本の教育のスタイルなんです。
私も褒めるのが苦手な先生でした!
実は私自身、褒めるのが苦手な先生でした。
それはママになっても同じで、褒める意識はあるのにうまくいかないこともしばしば…。
そんな私が褒める力を身につけたきっかけは2つありました。
お手本となる先生がいた
教員時代、担任を持たなかった年にいろいろなクラスに入る機会があり、褒めるのが得意な先生とそうでない先生がいることを実感しました。
そして、褒めるのが上手な先生のクラスでは子どもたちが落ち着いている傾向にありました。
もちろん、そのクラスにいる子の特性にもよりますが、ある先生のクラスでは特別なことでなくても「できていること」をそのまんま伝えてあげることで、その子も周りの子もよい行動がどんどん定着していくんです!
また、あるクラスではなかなか朝の支度が終わらない子に対して、普通だったら「早くして!」と言ってしまうところ、「もうここまでできたんだね!」と一言肯定してから、「終わらせちゃおうか!」と上手に子どもの行動を引き出していました。
そんな先生たちと子どもたちの姿を見て感動した私は、その先生たちを真似することから始めていきました。
自己投資して褒め方を学んだ
2つめのきっかけは発達科学コミュニケーション(発コミュ)との出会いです。
私の息子は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があり、小学校に入学してトラブルメーカーになりました。
悩みに悩んで、ママの声かけで子どもの脳を発達させるコミュニケーションである発コミュを受講。
そこで「肯定の10テクニック」を学びました。
その中でも目から鱗だったのは、「実況中継」というテクニックです。
子どもの行動をそのまま実況するように伝えてあげることで肯定的に注目なるんです!
これは、学校現場で上手に子どもを褒めている先生たちがやっていたことと共通することでした。
家でも学校でも「元気な挨拶だね」「もう次の時間の準備をしたんだね!」など、特別すごいことでなくても、目に入った子どもの行動を細かく拾うことで、自然に褒める習慣が身についていきました。
▼ADHDキッズのママは
先生との連携が必須です!▼
先生に子どものよいところを見てもらうためにママができる対応
できないところを指摘して直そうとすることが主流の日本の教育。
先生の意識を変えていくためにも、まず家庭での取り組みが鍵になります。
ママ自身が肯定的な注目を増やし、先生にも伝えていくことからスタートしましょう!
そのまんまを言葉にする実況中継
「褒める」というと、何かができたときや、いつも以上に頑張ったりよいことをしたりしたときの声かけというイメージがありますが、そんなことはありません。
「褒める=肯定の注目」と捉えて、子どもの行動をそのまま実況することもしてみましょう!
・宿題したんだね~!
・歯磨きしてるね!
・たくさん食べたね!
・もう着替えたの?!
こんなママの声かけが子どもに「自分のことを見てもらえている」という安心感につながります。
先生へのポジティブな声かけ
同じように、先生にも積極的に感謝やねぎらいの言葉を伝えましょう!
先生と話す機会には
・いつも子どもを見守ってくださり、ありがとうございます。
・忙しい中、様子をお知らせいただき助かりました。
・休み時間には先生がいっしょに遊んでくれるといって喜んでいます!
というふうに、一言付け加えることを意識してみてくださいね。
先生も人間です。
自分のしたことに感謝されたり肯定的な声をかけてもらえたりすると、自然とその思いに応えたいと思うものです。
このように関係を作りながら、家での子どものよい姿もこまめに伝えていくことで先生の視点が変わり、子どものよいところにも目を向けてもらえるようになります。
学校で子どもが笑顔で過ごすためには、ママが子どもと先生の架け橋となることが大切です。
ママの小さな声かけの積み重ねで、子どもの学校生活をサポートしてあげてくださいね!