小学校に入学してトラブルメーカーになった息子
息子は赤ちゃんのころからよく動き、いい意味で「毎日追いかけるのに必死で大変~!」と嬉しい悲鳴をあげていました。
好奇心旺盛で、いつも何かを発見して目を輝かせている息子との毎日は大変だけれど、本当に楽しかったんです。
発達障害を疑い始めたのは幼稚園に入ってから。
周りはだんだん落ち着いてくるのに、息子はいつまでたっても手が出てしまう…。
「成長したら落ち着くかな」という楽観的な気持ちと
「発達障害なのかな…」と思う気持ちが行ったり来たり。
私は小学校の教員(娘を出産し育休中でした。)だったので、「早いうちに対応することが大事!」という知識はありました。
本を読み漁ったり、講座を受けたりと勉強するものの…変わるようで変わっていかない。
それでも「小学校に入ったら落ち着くかもしれない」と、この時はまだ希望をもっていたんです。
期待とは反対に、小学校に入学して息子はあっという間にトラブルメーカーに。
入学翌日から電話がかかってきて、謝罪の日々のスタートです。
自己流ではうまくいかなかった子育て
夜な夜な学校でのトラブルの解決策を探していたので、この時すでに発達科学コミュニケーション(発コミュ)のことは知っていて、興味はあったのですが…
当時私は教員に復帰し、特別支援学級に配属され、発達のことについて日々学ぶ機会がありました。
だから「自分でなんとかできる!」と思ってしまっていたんです。
実際、発コミュの基礎講座でお伝えしているようなテクニックもすでに使っていました。
担任の先生の立場や気持ちも経験上よくわかるので、早々に連携を始めていました。
だけど、よくなるようでよくならない。
そこでようやく自己流を捨て、発コミュの受講を決意!
手に入れた!もう迷わない、子育ての軸
これまでテクニックとして知っていたことも、科学的な根拠を学んだことで軸をもって対応できるようになりました。
その中でも特に私の軸になったことが
・成功体験で終える
・脳はワクワクしているときに発達するの
の2つです。
成功体験で終える
発コミュの会話の型はコミュニケーションの最後を「できた!」という小さな成功体験にして終わりにします。
発達障害・グレーゾーンの子は叱られたり、特性からうまくいかないことが多かったりと、ネガティブな経験が多くなりがちです。
ママが
「頑張ったね」
「さすが!」
「ありがとう!」
「丁寧できたね!」
「もう終わったの?びっくり!」
と肯定の声かけでポジティブな経験を作ってあげることで、自信がついていきます。
この成功体験の作り方はママの見方や捉え方を変えることが大事なんです。
例えば宿題をする場面では、たとえ汚い字でも最後まで頑張れたら「頑張ったね!」でおしまいにします!
そこで「もっと丁寧にね!」と一言加えてしまうと、頑張ったことも失敗体験になってしまいます。
同じ出来事でもママの声かけで、失敗体験にも成功体験にもできるんです。
脳はワクワクしているときに発達する
ワクワクしたり楽しいと感じるのは、その内容がわかるからですよね!
わかるから面白さがわかり、好きだと感じます。
よく勉強では、「わかると楽しい」などと言いますが、楽しいということはわかるということなんです!
わかることをしているときに脳は発達します。
そこに新しいチャレンジを入れてみたり、初めての場所に行ってみたりと、すこーし負荷をかけてあげることで、脳はぐんぐん成長していくんです。
学び始めてから、先生の協力もあって息子はあっさりトラブルメーカーを卒業。
息子の好きと得意を伸ばす子育てを楽しめるようになりました。
「この経験を学校トラブルで悩むママに届けたい!」そんな思いで教員を退職し、発コミュトレーナーとしての道を歩んでいます!
▼元教員とADHDキッズのママの視点で書きました!
▼先生を味方にするコツがわかります!