学校で叱られがちなADHDキッズ
注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性のある子どもを育てていると
・授業中に勝手にしゃべる
・忘れ物が多い
・衝動的に手が出る
・順番を待つのが苦手
・整理整頓が苦手…
など、学校で叱られてしまうことが多く、面談などで先生から指摘された経験はありませんか?
特に授業中にふらふらと立ち歩く・友達とのトラブルなどでよくない報告の電話が頻繁にくると、先生とコミュニケーションをとることが億劫になりますよね。
本来なら協力して子どもを伸ばしていく子育ての仲間であるはずの先生が敵に見えてしまうことも…。
わが子のことを「先生にもっと理解してもらい、褒めてもらいたい!」と思うのはお母さんとしては当然の気持ちです。
子どもが安心して学校で過ごせるよう、先生に味方になってもらうコツを、元小学校の教員とADHDグレーゾーンの息子の子育ての経験からお伝えします。
ADHDキッズのママが先生を味方にすると良い理由
先生にわが子のことを理解してサポートをしてもらうためには、お母さんと先生の関係作りが大切です。
ADHDキッズの困った行動はその特性からくるものが多く、本人も悪気はなかったり、努力ではすぐにカバーできなかったりすることがあります。
自分でもコントロールすることが難しいことを学校で注意されたり叱られたりすることが続くと、自信を失ってしまいます。
「ぼくはいつも叱られてしまう…。」というネガティブな経験が貯まっていくと、暴言や暴力などの怒りっぽさや、無気力な状態へと良くない方向へ子どもを成長させてしまうんです。
もちろん、先生も「なんとかしてあげたい!」という気持ちはあります!
ですが…学校は超多忙。
叱るより褒めてあげたいと思っていても、つい注意することから入ってしまうこともあります。
「この親子のためにがんばりたい」と思ってもらえる関係ができていることで、忙しくあわただしい日々の中でも個別のサポートを受け入れてもらえたり、「がんばっている姿に一声かけよう!」という意識が高まります。
先生を味方にすることで子どもの伸びる環境を整えていくことができるんです!
相談がスムーズになる!先生を親子の味方にするコツ
では、どうやって先生との関係を作っていくのか?
ポイントは、「ポジティブなやりとり」です!
先生に伝えることが、「苦手なこと」「困りごと」などのネガティブな情報に偏っていませんか?
特性として伝えることは必要ですが、それだけだとどうしたらいいかわからない先生もいます。
なにより、ネガティブな印象を持たれてしまうことにもつながります。
普段のやりとりは、子どものポジティブな姿や先生への感謝の気持ちを繰り返し伝えていきましょう!
特に大切にしたいのが、先生への感謝の気持ちを伝えることです。
私が教員だったとき
「いつもありがとうございます。」
「先生が担任でよかったです!」
「先生のおかげで毎日楽しく通えています。」
など、保護者の方からこんな言葉をかけてもらえた日は本当に嬉しく、頑張るエネルギーが湧いてきました!
先生と直接会う機会はもちろんですが、電話で連絡があったときや、子どもが書いてくる連絡帳にサインするついでに一言書くなど、こまめにやりとりをすることで、先生に「肯定的に見てくれるお母さん」と思ってもらえます。
こんなふうに、日頃から丁寧に関係を作り、親子の味方になってもらっていれば、いざ何か対応をお願いしたいときや、相談したいことがあるときに、積極的にサポートしてもらうことができます。
先生と保護者は子育てのチームです!
わが子が安心して過ごせる居場所を、お母さんからのアプローチで作ってあげてくださいね!
▼元教員とADHDの子育ての経験から、すぐにできるサポート方法を紹介しています!