嫌なことはやらないADHDのわが子にイライラしていませんか?
「いつになったら宿題するの?」
「早くお風呂入って!」
「机の上はいつになったら片付くの⁈」
注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性をもつ子どもを育てているママなら、一度はこんなシーンにイライラした経験があるのではないでしょうか?
学校では
・なかなかノートを開かない。
・苦手な授業に集中できない
など、「嫌だな」「面倒だな」と思うことへの切り替えができず、先生に注意されてしまうこともあるかもしれません。
その反面、好きなことへの行動力はバツグンなADHDの子。
自分のやりたいことに対しては素晴らしいパフォーマンスを発揮するので、「やればできるのに」「怠けている」と思ってしまいますよね。
実は、ADHDタイプの子のやる気が出ないのは、わがままでも怠けているわけでもなく、脳の特性からくるものなんです。
怠け者なわけじゃない!やる気が出ないワケ
脳は車と同じで、アクセルを踏むとき、つまり動き始めるときに1番エネルギーを使います。
これはどんな人にも当てはまることですが、ADHDの子はよりエンジンがかかりにくい車と例えることができます。
これには脳の「前頭前野」という部分の働きが関係しています。
前頭前野は、次のような重要な役割を果たしています。
・計画を立てる
・集中する
・優先順位を決める
・やる気を出す
ADHDの子の場合、この前頭前野がうまく働きにくいんです。
「宿題をやらなきゃいけない」というのはわかっているけれど、具体的に何から始めるべきかを考えたり、体を動かして鉛筆を取るまでが大変に感じてしまいます。
自分でもやる気をコントロールするのが難しいので、やりたくないことに対するやる気を出すのに人一倍脳に負荷がかかっているんです。
また、一度エンジンがかかっても、興味のないタスクだとガソリン(=やる気)がすぐに切れてしまうことも多いです。
本人も「やらなくては」と思っていても取りかかれず叱られてしまい、苦しい思いをしているんです。
叱らず動かす!ママの声かけ3ステップ
やる気が出ない子がスッと動き出せるようにするのにはコツがあります。
ママの声を上手に脳に届けてあげることで、アクセルを踏むのを手伝ってあげましょう!
子どもの耳が開く肯定の声かけ
いきなり「片づけなさい!」「宿題しなさい!」では、子どもの聞く耳は閉じたまま。ママの声はシャットアウト状態で脳には届いていないんです。
まずはママの肯定的な声かけで子どもの耳を開かせるところから会話をスタートします。
例えばこのような声かけです。
・笑顔で優しく名前を呼び自分に話しかけられている意識を高める
「○○くん!」「○○ちゃん!」
・今やっていることに興味関心を示す
「ゲームやってるんだね!なんのソフト?」
・すでにできていることを伝える
「もう着替えたんだね!」
わかりやすい具体的な指示
子どもの聞く耳が開いたら、やってほしいことを伝えます。
ポイントは「具体的に」言うこと!
宿題であれば、
「計算ドリルのノート開こうか!」
片づけであれば、
「そのハサミ、引き出しに戻してくれる?」
というふうに、何も考えなくてもやることがわかるくらいやることを細かく伝えてあげましょう!
そうすることで子どもが考える手間がなくなり、やる気が出ないことも、動き出し=アクセルを踏みやすくなるんです。
「できた!」の記憶にするビルディング・メモリー
1つできたら「ありがとう!」「助かる!」と褒めて、できたことを記憶に残してあげます。
小さな成功体験が「できた!」という記憶になり、行動が定着していきます。
行動するのに人一倍エネルギーを必要とする特性を知っていることで、周りの大人の声かけも変わってきます。
もし、学校でも嫌なことへの切り替えが苦手な様子を指摘されているようであれば、お家で子どもが行動しやすくなる声かけを見つけ、先生にもそのエピソードを伝えてみてくださいね!
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