気持ちを伝えるのが苦手な場面緘黙の子がうまく集団行動を過ごせない時にしてほしい対応
気持ちを伝えるのが苦手な5歳の場面緘黙のお子さんは、会話のキャッチボールがうまくいかないところがありました。
例えば、何度も同じことを繰り返し言って、なかなか次へ進まなくて、結局なにが言いたいのか分からない、イライラしてしまうことにお悩みのお母さんでした。
そんな時こそ、子どもの特性に合わせた声かけ方で、わずか1ヶ月でお子さんは、大きな変化成長を見せてくれたのです!
場面緘黙の子の脳タイプに合わせたコミュニケーション経験を増やす対応3選
普段は仕事で忙しくてイライラすることが多かったお母さん。
お子さんは、テレビを見たりして、1人で遊ぶことも多かったといいます。
この状況にお母さんは行き詰まりを感じ、どう対応すればいいのか分からず、脳を育てるコミュニケーションについて学んでみたいという決心をして、私のところに来てくださいました。
場面緘黙のあるお子さんは、自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手でした。
お子さんの脳タイプから考えて、わたしはお母さんに、聞いて・理解して・話すという『脳を育てる順番を守ったコミュニケーション』の経験を増やしていただくことにしました。
とにかくインプットが多いお子さん。その分アウトプットが少なかったので、経験からことばを増やしていきたいと考えました。
『脳を育てる順番を守ったコミュニケーション』とは、たった3つのことでできます。
①自信をつける声かけ
②行動を増やす声かけ
③成功体験をつくる声かけ
この3つの声かけの順番を守ることで、仕事で忙しい中でも、場面緘黙の子は、わずか1か月の間に多くの変化をみせてくれました。
例えば、
・1人で朝起きられなかった子が起こされなくても起きれるようになった
・ご飯の準備をしなかった子がお皿を準備してくれた
・表情は豊かな方でしたが以前よりも笑顔が増えた
・自分から素直に甘えたいと言えるようになった
このような変化成長がみられました。
感情に流されやすいお母さんほど場面緘黙の子には肯定の声かけが一番の解決法
まわりの感情に流されやすいお母さんほど、場面緘黙の子との距離感が掴みにくいため、その場しのぎの声かけではうまくいきません。
だからこそ、日頃から肯定の声かけをしておくことで、お子さんが素直になるので、とっても子育てが楽になっていきます。
子育てにおいての悩みは一難去って、また一難かもしれません。
ですが、これだけすればいい!という順番さえ間違わなければ、むしろラクな子育てが手に入ってしまうのです。
そしてこのラクな子育てはお子さんにとってもお得です。つまり、多くの壁を乗り越えるチャンスを手渡すことができるので、どんどん自信を蓄えていくことができるのです。
この壁を乗り越えるチャンスを、いつ・誰が・どのように与えていくのがいいか、みなさんもぜひ考えてみてくださいね!