場面緘黙の子には話し出しの「前」がポイント!

感情の育て方
場面緘黙のある子は、学校の話になると顔が曇ったり、その話はしたくないと拒否することはありませんか?元々、口数の少ない子が安心して自分から話し始めるようになった、脳を育てるママの戦略をお伝えします。褒めるのが苦手なママにこそ見ていただきたい方法です。

場面緘黙の子は元気で楽しく過ごせる経験が必要!

場面緘黙の子が見せる、お家でのびのび過ごしている姿と学校で見せる姿の違いに、最初は違和感しかありませんでした。

 

学校でどんな風に過ごしているか分からないからこそ、本人に聞いても話すのを拒んだり、嫌がったりされると、どうしたらいいか分からなくて困ってしまったことはありませんか?

 

まさに、わが家の長男がそうでした。

 

長男は小学生に入った当初は、こんな学校生活でした。

・コロナ禍で突然の休校
・休んだ子には理由を聞いてはいけない
・マスクは絶対つける!
・密にならない!
・教室で会えるお友だちは半分しかいない

など、子ども達にとっても、もちろん大人にとっても違和感だらけの生活だったと思います。

 

守らなければいけないルールは厳粛に守る、そんなこだわりが強かった息子は、臨機応変に気持ちの切り替えができなくて、いつまでもマスクが外せない・・マスクを外すのを怖がる・・周りの目が気になる・・という他の子よりも気持ちを切り替えられない期間が長くなるということを経験しました。

 

周りの目が気になって動き出せない息子の対応に悩んでいた時に出会った、発達科学コミュニケーション。

 

まず最初の目標だった、わが子の「笑顔を取り戻すこと」
これは、わたしの肯定や褒めの関わり方を実践する事で1ヶ月以内に叶えることができました。

場面緘黙のある子は、もともと感情表出するのが苦手な傾向がありますが、これはお母さんのコミュニケーションを変えて伸ばしてあげればいいのです。

 

また、行動すると脳は育つということも学び、次の目標である「自分でやりたいことを見つける」ことができるようにするために、

・家族でゲームを使って遊ぶ
・お皿洗い
・お風呂掃除
・妹を連れて、おつかいに行く

など、色々とやってもらいました。

 

そして、子どもが自由に過ごせる自由時間の確保をつくれるように環境も整えました。

 

行動が増えてきたものの、なんだか物足りない気がしたのです。

 

それが、子どもが「楽しそう」とは思えなかったこと。むしろ、「任務」にあたっている感覚だったのです。

 

脳は「楽しい」と育つので、どうやったら楽しくなるんだろう・・と考えました。

楽しいという感情に触れると子どもの脳は伸びる!

脳を「楽しい」という感情に触れさせるためには・・

つまり、
「ほめ続けて」ください!

実はこれ、感情が豊かになる秘訣なんです。

 

場面緘黙のある子に、ほめ続けると脳の感情系が育って、このような効果が期待できます。

・自分や人の気持ちを感じたり、自分の感情を作り出せる
・人と一緒に遊んだり、行動するのが好きになる
・言葉で表せない人との温かさを味わうことができる
・自分の意見を伝えることができる

 

脳の感情系の部分は赤ちゃんの時からお年寄りになるまで、一生かけて育っていく部分です。

 

人間関係を築いていく上でも重要な部分で、ここが未熟だと人と関わることや集団行動が苦手になりやすい面があります。

 

感情系の脳を育てていくためには、人と深く関わることが大切です。それは人数という話ではなく、1人の人と深く関わる・・ことなのです。

そして、その1人というのは、お友だちでもいいし、お母さんでもいいのです。

では、どのように関わっていけばいいのか、次の項を見ていきましょう。

子どもの感情が育つきっかけに親子の会話を使ってほしい!

赤ちゃんに対して、褒めたり、ほめ続けるってどのようにすればいいかって、すぐに思い浮かべられると思うのですが、子どもが小学生ともなると、赤ちゃんと同じようにしていいのか・・身構えてしまうこともあるかと思います。

 

迷った時は、普段している親子の何気ない会話からヒントを探ってほしいのです。

 

わが家の場合は

・友だちと話したい
・早く大人になりたい
・自分で稼いでみたい

子どもが言ってる内容から、どれがすぐに実行できるか考えてみました。そこで、小さなステップで作戦をたててみました。

ゴールのためにどんな事をすればいいか考える

もし、自分で稼ぐためには・・「どんな事をすればいいと思う?」と子どもと考えてみました。

 

例えば、買う時って、お店に商品を並べてもらうことがスタート。

じゃあ、その商品ってどこから来てるのかって考えた時に、

・工場でつくられる
・デザインを考える人がいる
・提案する人がいる

 

この中の、どのステップができるかどうかを考えてみました。

わたしも調べていくうちに、楽しくてワクワクしていました。

 

すると息子は、「デザインを考えたい」を選択しました。そこで、次のステップに進んでいきました。

環境を手渡す

デザインを考えて、それを売ることができる・・

 

そんな習い事はないのか?
ダメでもともと、探してみると意外とあるんです!!

 

ですが、不安だったわたしはすぐに申し込めなかったんです。

 

それを後押ししてくれたのは、子どもが絵を描く生き生きとした「姿」でした。わが子が好きなのはやっぱりコレなんだ・・。そう思いました。

 

だから、エイッと申し込みました!

 

初めて自分の作品を手にした喜び

初めて、自分がデザインした作品を手にした時、やはり恥ずかしくて嫌がっていました。

 

ですが、こっそり息子を見た時に、とっても嬉しそうだったのです。

 

やっぱり嬉しいんじゃん!!ってわたしも嬉しくなりました。

 

それからは、子どもが言いにくい事でも話をしてくれるようになりました。自分の気持ちを伝えられた、伝わった・・。

 

お家で感情系の脳を育てていく期間を作っておくことは、決して間違いじゃない!この過ごした時間があれば、つまづいた時に壁を乗り越える力になるはず!

 

お子さんと一緒にいる「時間」を大切にしていきましょう!

 

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