場面緘黙だったかもしれない子どもの頃のわたしの記憶
子どもの頃の私を知る人たちは、みんな声をそろえてこう言います。
「真面目な大人しい子だった」と。
赤ちゃんの頃は手のかからない子で、放っておいても大丈夫、ひとり遊びが得意な子だったそうです。
色々なことが興味津々な子で、興味があったら突っ走ってしまう、そんな衝動性もあったようです。ですが、一度怒られるとひどく怖がってしまうところもあったので、感情の起伏が激しかったようです。
幼稚園の集団行動になると、その衝動性は見られなくなり、途端に大人しい子になりました。何も話さずニコニコと笑って隅にいる子になりました。
小学生になると、集団行動が大きくなり、集団の輪に入れないこと・会話に混ざれないこと・ワンテンポ遅れてしまうことで失敗も多く、からかわれたり・いじめられることが増えていきました。
からかわれても・いじめられても、言い返せなくて更には学校でも塾でもいじめられるという事態に陥りました。
それでも言い返せなかったし、誰にも相談できなくて、生きることに疲れてしまう・・そんな小学生時代を送っていた記憶が残っています。
・人の表情や視線をよく感じるので、教室で過ごす時間がいつも見られているようで毎日ビクビクしていました。
・毎日ビクビクして過ごしていたので、時計の秒針がものすごく早く聞こえたりすることがありました。
・毎日学校に行くことがとても苦痛で、疲れていました。
成長していくにつれ、この不安になりやすい特性は、私をさらに苦しめました。
ただでさえ、不安や緊張しやすい特性があるのに、思春期は更に多感で、周りの人の目を気にしてしまう・・だから、自分ではない自分を演じることで楽になろうとしました。
成人して、就職先をガラリと変えて家を飛び出してからは、場面緘黙の症状は落ち着いたように感じていました。ですが、就職先で過去のトラウマと重なる人と出会ってしまうと自分をコントロールできなくて、叱られると黙る・更に叱られるという最悪な職場関係に悩む事も多々ありました。
場面緘黙だった過去の私はつらい思いもたくさんしてきました・・
だからこそ、緊張して話せなくなってしまう、困っているのに気づかれなくて悩んでいる子の助けになりたい!と思うようになりました。
それはきっとつらい経験をしてきた以上に、場面緘黙だったから感じた心の声を大事にしようという経験を積んできたからだと思っています。
気づかれにくい場面緘黙症の苦しみを乗り越え、自分を受け入れて、癒すことができたからこそ、伝えられることがあるのです!
場面緘黙症の子育ては小さな成功体験を見つけること!
場面緘黙は、その特性からネガティブな記憶を残しやすく、「どうでできないし・・きっとできない・・」と自分のことを卑下したり、受け入れることができずに自信をなくしてしまう傾向があります。
時には、苦しくて逃げ出したくなることもあると思います。
ですが、周りにいる人が場面緘黙の特性を理解し、その特性に合った声かけや関わり方で本人の経験値を積み上げていくことができれば、それこそが自分を肯定できるようになっていくのです。
パッと見ると、全然変わってないじゃん・・そう思うかもしれません。
ですが、小さく小さく分解してみると、小さな小さな成功体験がたくさんあるはずなのです。
・朝、ひとりで起きれた!
・今日、友だちに「おはよう」が言えた!
・友だちに挨拶してもらえた!
・今日、先生に「ありがとうございます」って言えた!
他の子よりも失敗の方が多いかもしれません。ですが、
失敗したとしても次はこうしようって考えられたら・・。
そして、これは周りの人の声かけで変えられるから!
だからこそ、ポジティブに考えられるように、肯定される環境を・安心できる環境をつくってあげましょう!
人から肯定されたら・安心できる言葉をかけられたら、子どもは同じように人に肯定し・安心できる言葉をかけられる人になれるんです。
お子さんは、どんな人になってほしいですか?
私は周りの人に優しく、肯定し、安心できる言葉をかけられる、そんな人に成長してほしいと思っています。欲張りなのかもしれませんが、そうなるためには、今まで変わらなかったなら、尚更、身近にいる自分が変わっていくことが変化を起こすきっかけになると思うのです!
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