学校へ行けなかった場面緘黙の子が行けるようになったワケ

行き渋り
学校へ行けなかった場面緘黙の子が登校できるようになったのは、私の関わり方にありました。子どもへのミッションをプレッシャーにしていたこと、それに気づけてからは私の声かけの仕方がずいぶん変わりました。関わり方が変われば、お子さんの反応もたくさん変わってくることを経験していただきたいと思っています。

学校へ行けない場面緘黙の子が感じる毎日の登校風景はこれから何が起こるか分からない風景に見えてしまう・・

元々不安になりやすい傾向が強い、場面緘黙の子にとって学校に行く前の「あの時間」がとても苦しいと感じる親御さんはいませんか?

・急に黙り込んでしまう。

・突然シクシクと泣き出してしまう。

・学校が怖い理由がはっきりと分からない。

・いじめられてるの?と不安になる。

・さっきまで元気だったのに、登校時間になると急に腹痛が起きると本当に?と疑ってしまう。

 

こんなモヤモヤした思いをもちながら、子どもへ毎日対応することになるので、お母さんの表情も不安、眉間にしわが寄り、大きなため息をついてしまったりすることも多いのではないでしょうか。

 

では、なぜお子さんはこのような困りごとを起こしてしまうのでしょうか?

 

これはこれから何が起こるのか見通しを持ちづらいことに原因があります。親から見ればいつもと同じ『登校風景』だったとしても、場面緘黙の子にとっては、毎回新しい『登校風景』に感じてしまうのです。これを悪化させてしまうのは、不安な気持ちを吐き出せないアウトプット力の未熟さにあります。

 

場面緘黙の子に過剰なミッションとプレッシャーを与えすぎていた

私も同じように悩んでいました。

 

私は以前働いていた職場の仕事の始業時間が、わが子の登校時間より早かったところでした。ですので、子どもよりも先に自宅を出るという毎日を送っていました。そのため、過剰なミッションとプレッシャーを子どもに与えていました。

・鍵をちゃんと閉めること!
・閉め忘れない!
・時間になったら家を出なければいけない!
・遅れてはいけない!
・忘れ物をしてはいけない!・・・など、

今更ですが、たくさんのミッションと多くのプレッシャーを与えていたことに気づいたのは、子どもの困りごとが浮き彫りになってからのことでした。それまでは、きっとできるはず・・と一方的に思っていたのです。

 

そんなある時、学校から「息子さん、学校来てませんがどうされましたか?」と電話がかかってきました。・・私の頭の中はサーッと真っ白になりました・・。

 

 

職場を抜け出して確認したかったけれど、それができませんでした。

ですから、学校の先生からは怒られ、謝罪の日々。
時には、
先生が安否確認のために自宅まで確認しに行ってくれたことさえありました。先生たちへの申し訳なさ、子どもに対する怒りや悲しみ、そして、自分自身への怒りや不甲斐なさで、もう感情がぐちゃぐちゃでした。

 

もちろん、子どもは、好きで休んだわけではありませんでした。
学校へ行こうとしても身体が動かなくて、たった1人で泣きじゃくって戦っていたんです。怖くて1人で抱え込んでいたのです。

 

そんな子どもの小さな潰れそうな苦しい思いを知った時、このままではいけない・・子育てを後悔したくない・・!と、私は感じました!!

 

それからは、職場より子どもを優先する時間にしたいということで、上司に理解を得て、子どもとの時間を優先する生活にシフトチェンジするという一大決心をしました

たった数分でもできる!子どもの脳を育てる時間をつくる事で変わった子どもの表情!

たった数分だけでもいいんです!

子どもが心を壊す時間ではなく、安心して過ごせる時間を増やせば、子どもの表情が真っ先に柔らかくなります。

そして、普段の親子の会話が増えていきました。

 

そして、朝、学校へ行くまでの準備のルティーンには、行動の指示を声かけすることで、スモールステップで動けるようになっていきました。

 

ですので、
11時に学校に着くところを、10時到着に。

10時到着が9時到着に・・。

9時到着を8時30分到着に。

・・・徐々に時間スケジュールも、自分で家を出る時間を何分にすればいいのかを、自分で区切りをつけて、考えて動けるようになっていきました。

 

当時、私がやったことは、これだけです。

・今している事実を声かけする

・振り返りからできたことを見つける

・行動時間が早くなってる事を自覚させる(気づいてないので)

・努力した事で友達と会えた時に感じた感情の振り返り

 

など、たくさんの「できたの積み重ね」が今までこんなにあったんだよ、という事を「気づかせていく」声かけをしたら、親が「ほら行くよ」と声かけしないと行けなかった登校風景が、自分から「行ってきます」のポジティブな登校風景に変わっていけたんです!

 

ぜひ、お子さんには具体的に何ができるようになったのか?
「何が?」の部分を具体的に言葉で伝えてあげることを欠かさないでくださいね!

 

たったそれだけでお子さんの中で小さな小さな変化がみられるはずです!

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