場面緘黙症の子が挨拶できないってホント?!

人前では緊張して話せない
お友だちが挨拶をしてくれているのに、場面緘黙症のある我が子が挨拶しないから、気まずく感じてしまう。そういうことはありませんか?人見知り?性格?だとしても、このままでは将来がとても心配…と悩まれる親は少なくありません。そんな場面緘黙症のある子は本当にあいさつができないのでしょうか?緊張して挨拶できない理由とお家でママができる対応について、ここでは触れていきます。

場面緘黙症のある子が緊張して挨拶できない理由

場面緘黙症のあるお子さんが、人前になると途端に緊張して挨拶できない・・そういったご経験はありませんか?これは、場面緘黙の子によく見られがちな症状のひとつです。

 

 

挨拶をする子どもの多くは、反射的に挨拶をするといわれますが、一方で挨拶できない子どもには「理由」があるのです。場面緘黙症がある我が子も、人前で挨拶できない時には、人見知りかもしれない場所見知りかもしれない・・そう感じていたことが実際あります。

 

ですが、これは性格なんだと安易に様子を見ることは避けたほうがいいのです。ここからは、子どもが挨拶できない理由を探っていきたいと思います。

挨拶できない理由は様々です。

例えば、
・声を突然かけられると緊張してしまう

・声を聞かれるのが恥ずかしい

・挨拶のタイミングが分からない

・挨拶できるところを親に見られたくない

・自分に挨拶されていることに気づいてない

・周りの雑音で挨拶が聞こえていない

・人と挨拶する習慣がない

体調が悪い

などが挙げられます。

 

発達段階から子どもがすすんで挨拶できるのはいつから?

発達段階から、そもそも挨拶ができる年齢としては、社会的ルールが身に付いてくる年中さん(4歳)の頃である、と言われています。年中の頃のお子さんを思い浮かべた時に、年少の時と比べて知っている言葉や語彙が増えてきたなぁと感じることはありますよね。

 

お友だちの名前を覚えてみたり、呼びかけてみたり、返事をしてみたり、相互関係が楽しかったり、お互いのコミュニケーションが活発になる時期でもあります。

 

 

他者を意識して、お互いに挨拶するコミュニケーションの繰り返しがスムーズにできればいいのですが、周りの視線や表情を敏感に感じ取ってしまう、大きな声で挨拶ができなくて、もっと大きな声で挨拶しなさい!と言われた失敗経験をいつまでも引きづりやすい。これらが、場面緘黙症の子に多い特徴です。

 

こういった緊張や不安を敏感に感じやすい場面緘黙症のあるお子さんは、脳の扁桃体という部分が刺激を受け取りやすい特性のために、「危険だ!気をつけなきゃ!」と危険を感じやすい時が頻繁に起こりやすいからこそ、常に学校などの外では疲れやすいのです。

場面緘黙症の子が緊張して挨拶できない時にやりがちなNG対応

お友だちに挨拶されているのに、反応しない?無視してる?・・そんな風に勘違いされてしまうのは困りますよね。だから、挨拶してほしいと思えば思うほど、親御さんは子どもにできるようになってほしくて、色々させようとしてしまう。

そもそもの話ですが、子どもが嫌がる方法は正直いうと、長続きしません!

 

自分から挨拶したい!挨拶できた!というポジティブな経験を積み重ねることは、脳にはとても良い影響を与えてくれるのです。

 

ですので、ぜひ今お悩みの親御さんには、このようなNG対応をしていないかどうか、セルフチェックしていただきたいと思います。

以下が、セルフチェックです!

挨拶できないから、無理に挨拶をさせる

場面緘黙症のある緊張して挨拶できない子に、無理にさせることは反発を招きます。挨拶することが嫌いになるだけではなく、人と関わることが嫌いになってしまいます。

 

ですので、「挨拶は?!」「なんでできないの?!」と一方的に責めたり、視線でプレッシャーをかけたりすることはNGです。

 

叱る

緊張して挨拶できないからといって叱ったり責め続けていると、お子さんの特性によっては、親の前だけでは挨拶をする、親が不在の時は叱られないので挨拶をしない。そのようなミスコミュニケーションの事態を招く可能性があります。

 

一方で、叱られることに不安を感じ続けている期間が長ければ長いほど、本心や胸の内をさらけ出せなくなっていきます。

 

ですので、叱ることよりも挨拶できない理由を聞いたり、観察することの方が大事です。そして、理由を聞く時に「なんで?どうして?」という風に問い詰めてしまうと、子どもは自分を否定されていると感じ、本心を言わなくなるので、うまく気持ちを引き出せるような話しかけ方をしていきましょう。

 

他の子どもと比較する

「〇〇ちゃんは挨拶していたのに、どうしてできないの?!」という風に、プレッシャーを感じさせてしまうと「挨拶できない自分は悪いんだ・・」という意識を根付かせてしまいます。

 

できることよりも、できないことに親御さんの視点が集中してしまうと、自己肯定感が下がる要因になってしまいます。

 

また、他の子どもの前で叱ることは、恥をかかせることになります。挨拶できないことで人前で叱られたりする経験は、周りからの視線を気にする要因にもなってしまいます。

場面緘黙のある緊張して挨拶できない子にできるおうち対応3選

緊張して挨拶できない子にできるようにさせるために、叱ったりするような対応は、脳の発達においてプラスにはなりません。そのような、しつけは場面緘黙のある子には、そもそも合わない方法なのです。

 

 

挨拶する時に楽しいと思える感情を引き出すことで、挨拶=楽しいものになるので、挨拶できない子が挨拶したくなる、挨拶ってそんなに怖くない、に意識が変わってくるのです。それが大きな第一歩です。

 

 

わが家にも、人前に出ると緊張して挨拶できない子がいました。そんな子が自分から挨拶しようと思えるまでに至った経験から気づいたおうちでのママの対応3つをご紹介したいと思います。

・挨拶するって楽しい!と思えるポジティブな感情に気づかせる!

 

・「もしかしたら、私にもできるかも」と思えるメンタルの底上げ!

 

・やってみたら、意外とできたという経験の積み重ね!

 

「気づかせて・土台を作り・経験する」この3ステップの親御さんの関わり方を積み重ねていくことで、お子さんの行動と楽しい・ワクワクしたポジティブな感情を脳の記憶の部分にセットしてあげれば、挨拶自体がポジティブなものとして感じられるようになっていきますよ。

 

場面緘黙の子には、『経験』が何より大切です!

 

だから、安心できるお母さんとの関わりで、脳を育てて経験できる『マインド』に伸ばしておくことが事前準備として欠かせないのです。

 

ぜひ、お子さんには経験できるマインドを伸ばして、挨拶することのハードルをラクに越えられるようにサポートしていきましょう!

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