場面緘黙のある子の不安な気持ちを切り替えるポイント

グレーゾーン
朝になる度に「学校怖い」と言って動けなくなったり、シクシク泣いてしまったり行き渋りをしているお子さんをみるとお母さんまで不安になってしまいますよね。場面緘黙のある子は「また起こるかもしれない」過去のネガティブな記憶を引き出してきては不安になりやすいところがあります。今回は、そういう時こそ、不安な気持ちを切り替える方法をお伝えします。

毎朝不安で動けなくなるのは場面緘黙の子からのSOS!?

お子さんは、毎朝、学校の準備をしている時、お腹が痛くなったり、「学校が怖い」と言ったり、シクシクと泣き始めたりすることはありませんか?

 

お母さんは、毎朝そんな風に苦しんでいるお子さんを慰めたり、共感したりするかもしれませんが、それが毎日・毎朝になってくると、お母さんも時間がなくて、イライラしたり、対応に困ったりする事ってあると思います。

 

実はこの毎朝、不安になりやすいのは、場面緘黙の子どもからの唯一のSOSかもしれません。

 

毎朝不安になる場面緘黙の子の脳の中はどうなってる?

そもそも、毎朝不安になる子どもの頭の中はどうなっているのでしょうか。

実は、脳の中の「扁桃体」という感情を司る部分が刺激を受け取りやすく、興奮しやすい状態になっています。

この扁桃体という部分は、本能の一部で自分の身を危険から守るために機能しています。

 

不安が強い子は、この扁桃体の働きとして、少しの刺激でも受け取りやすい・反応しやすい特徴があります。

 

わが子も、学校は行ってみれば楽しいものの、とても緊張が強くなるので、無意識に脳がお子さんを守ってしまうのです。

 

学校のことを考えて、なんだか嫌だな・・という漠然とした不安が暴走すると、朝からシクシク泣いてしまう・動けなくなるという状況になってしまいます。

 

そして、この行動が習慣化してくることに慣れてくると、朝になると「シクシク泣く」「動けなくなる」という状況を作ってしまいます。

 

だから、こんな時に「大丈夫だって!」とか「頑張って!」とか励ましてみても、解決にはならないのです。

 

なぜなら、感情の脳が暴走しているので、脳の機能上、聞く力や思考の力が低下してしまうからです。

 

わが家の場面緘黙の子も朝になると不安で動けない子でした

わが家の息子も、低学年の頃、突然こんなことがありました。

 

朝になる度に「学校、怖い・・」と言い出し、行き渋ることが増えました。

 

それまでは、普段通り学校に行っていたので、突然の出来事に戸惑ってしまいました。

 

学校に尋ねても理由は分からず、結局どうしたらいいのか対応に迷ってしまいました。次第に、子どもへの声かけは、以前よりも強く当たるようになってしまいました。

 

一方では、他の子と同じように学校に行ってほしいという思いも強くなっていきました。

 

もしかしたら、嫌な事が起こるかもしれない・・

 

こういった、不安の連鎖は、気持ちの切り替えを促してあげたらいいのです!

 

 

場面緘黙の子が動き出しやすくなる気持ちの切り替えサポート大作戦!

朝はとにかく忙しい時間帯なので、そんな時こそ脳は簡単なことしかできなくなってしまいます。

 

だから、難しい事はやらないのが鉄則です!

 

わが家の息子が同じように朝になると動けなくなってしまった時に、私が実践した事は2つのことです。

「そうなんだね」と受け止める。

どんな内容でも、まずは子どもが話してきた言葉をすべて受け入れます。

子どもにとって、伝わった・伝えられたという経験は子どもに安心感を与えます。

 

受け入れてもらう経験を通して、安心して話してもいいというポジティブな経験を増やして自信をつけていきましょう。

 

あなたの話を聞きたいという姿勢で話を聞く。

また嫌な事が起こるかもしれない、と考えてしまう場面緘黙の子は、ネガティブな気持ちを溜めやすい傾向があります。

 

だからこそ、お家で言葉のアウトプットを増やす事で、気持ちを整理して切り替えが上手になっていきます。

 

毎朝不安だった息子でしたが、私が対応を変えたことをきっかけに、子どもは明らかに安心した表情に変わりました。

 

気持ちを整理して切り替えできるようになると、息子は1週間後には何事もなかったかのように、学校に行けるようになりました。

 

ぜひ、みなさんも試してみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました