教室に入れない場面緘黙症の子どもが抱える不安とは?
教室に入れない場面緘黙症の子どもの多くは、何かしらの理由で「安心できない」と感じています。その原因は様々です。
例えば、
- 周りの目が気になる
- 先生やクラスメートとの人間関係に何らかの不安を抱える事がある
- 環境や教室で聞こえる音、人の多さに敏感でストレスを感じてしまう
- 自分が何か失敗したらどうしようというプレッシャー
このような感情は、教室に入れない子どもにとって非常にリアルで、解決するためには「安心感」を取り戻すことが何よりも重要です。
教室に入れない場面緘黙症の子どもの「安心感」を取り戻すために大事なこと。それは、「心のお守り」を作るステップですが、次の項ではそのステップについてお話ししていきます。
教室に入れない場面緘黙症の子どもの「心のお守り」を作るステップ
子どもの「本当の気持ち」を聞く
まず、子どもが何に対して不安や恐れを抱えているのかを丁寧に聞き出します。そして、このときに大事にしてほしいのが「否定しない」ことです。
「そんなの気にしなくていい」「気にしすぎじゃない?」「きっと大丈夫」など話したことを否定されたと感じると、教室に入れない場面緘黙症の子どもは「理解してもらえない」と感じて、聞いてくれる人との距離を一歩引いてしまいます。その状態では、いくら話を聞こうとしても、子どもはこの人とは話をしたくない・聞きたくないと会話をシャットアウトしてしまいます。
だからこそ、大事なことは、子ども自身が自分の気持ちを安心して話せる環境を整える準備をしておくことが第一歩なのです。
小さな成功体験を積む
教室に入れない場面緘黙症の子どもに、いきなり教室に入ることを求めるのではなく、もっと小さなステップから始めましょう。
例えば、
教室のドアの前まで行く、好きな友だちと廊下で話すなど。子どもが「できた!」と思える経験を少しずつ積み重ねることで、自信を育てていくことができます。
心のお守りを作る
「心のお守り」とは、教室に入れない場面緘黙症の子どもにとって安心感を与えるアイテムや考え方のことです。
例えば、以下のようなものがあります。
- 好きなキャラクターのキーホルダー:これを持っていると落ち着くんだよね、という物です。
- お守りの言葉:「〇〇できてるね」「こんな事もできるんだ」など親や先生が伝える一言。
- 安心できる人との約束:教室で頑張った後は好きなことをしよう、というご褒美時間を作る。
こうしたお守りは、子どもにとって「一人じゃない」という感覚を与えてくれます。
成功を認めて褒める
教室に入れない場面緘黙症の子どもが一歩を踏み出したときには、どんなに小さなことでも認めてあげることが大切です。
「教室の前まで行けたんだね」「今日は〇〇を頑張ったんだね」と具体的に伝えることで、子どもは自分の成長を実感できます。
子どものペースを尊重する
そして、何よりも大切なのは、教室に入れない場面緘黙症の子どもの心のペースに合わせることです。
親としては焦らず、子どもが「次に進んでみようかな」と思えるタイミングを待つことがカギになります。子どもが踏み出したくても踏み出せなかった大きな一歩は、周りの大人が協力して環境を整える準備をしておくことで、意外とスッと踏み出しやすくなるのです。
おわりに
教室に入ることができない場面緘黙症の子どもが、その不安や恐れを克服し、安心して教室で過ごせるようになるのは、もちろん簡単なことではありません。その期間が長ければ長いほど、お子さんにとって乗り越えることがつらいと感じる時があるかもしれません。
そんな時こそ、親御さんのお家の関わり方で「心のお守り」を作ってあげれば、小さな一歩を積み重ねることができます。そして、小さな一歩だったとしても積み重ねていくことで、大きな一歩になり得るのです!
子ども自身の力で未来を切り開いていく、そのサポートをぜひ一緒にしていきましょう!