初めての場所でストレスや緊張を感じる場面緘黙キッズへ、今ママができること

学校では緊張して話せない
場面緘黙症のお子さんをお持ちのママにとって、「初めての場所」に行く際にお子さんが強いストレスや緊張を感じる場面は、避けられない悩みの一つではないでしょうか。例えば、新しい学校や教室、習い事の体験会、友達の家など、初めての場所に直面するたびに、不安で固まってしまったり、口数が減ったりするお子さんを見ると、「どうすれば安心してもらえるのだろう」と感じることもあるかもしれません。そんなお子さんに今ママができることって何なのでしょうか?

 

初めての場所がストレスになる理由

初めての場所で緊張したりストレスを感じたりするのは、場面緘黙症のお子さんにとって自然なことです。その理由を理解することで、お子さんへのサポートがしやすくなります。

 

 環境の変化に敏感

場面緘黙症のお子さんは、環境の変化に対して敏感であることが多いです。初めての場所では、「ここはどんな場所だろう」「誰がいるのだろう」と考えすぎてしまい、不安感が高まります。

 

 先が見えないことへの恐怖

何が起きるか分からないという状況は、大人でも不安になるものです。お子さんにとって初めての場所は、「何をすればいいのか」「どう振る舞えばいいのか」が分からないため、特に大きなストレスになります。

 

 人の目が気になる

「知らない人がたくさんいる場所」は、場面緘黙症のお子さんにとって緊張が増す環境です。「どう見られるだろう」「変に思われないかな」といったプレッシャーが、話しづらさや体の緊張を引き起こしてしまいます。

初めての場所での緊張を和らげるために

お子さんが初めての場所で感じるストレスや緊張を少しでも軽減するために、ママができることを以下にまとめました。

 

 事前に情報を共有する

お子さんが安心できるよう、初めての場所についてできるだけ具体的に伝えましょう。

  • 「どんな場所か」「誰がいるのか」「何をするのか」を事前に説明する
  • 写真や動画があれば見せて、イメージしやすくする

これにより、お子さんの不安が和らぎ、「未知」の部分が減ることで緊張を軽減できます。

 

 ママが一緒にいることを伝える

「ママがそばにいるから大丈夫だよ」と伝えることで、お子さんは安心感を得やすくなります。初めての場所では、可能であればママが一緒にいる時間を少しでも確保してあげるとよいでしょう。

 

 予行練習をしてみる

例えば、新しい教室に通う前に、同じ時間帯に学校の周りを散歩したり、友達と遊びに行く際にそのエリアを事前に訪れたりすることで、お子さんが場所に慣れる練習をするのも有効です。

 

その時に安心できる声かけをしてあげることで、よりその場所に対して緊張や不安を和らげることができます!「何度か通ったことがある場所」だと感じられると、ストレスが減りやすくなります。

 

お子さんのペースを尊重する

初めての場所では、無理にその場になじませようとする必要はありません。お子さんが「慣れるまで時間がかかるタイプ」であることを理解し、少しずつステップを踏めるよう適切な声かけをしてあげましょう。例えば、最初は話す必要のない役割を与えたり、途中で休憩時間をはさむなどの工夫をすると良いです。

 

お子さんの頑張りに気づいてあげる

初めての場所でストレスや緊張を感じながらも、お子さんは実はさまざまな努力をしています。

小さな一歩を認める

「今日は教室に入れたね」「友達と一緒に座ることができたね」など、少しでもできたことを具体的に言葉にして褒めてあげましょう。それが次のチャレンジにつながります。

無理に話すことを求めない

場面緘黙症のお子さんにとって、初めての場所で話すことは非常に大きなハードルです。話せなくても、お子さんがその場にいるだけで「頑張っている」ことを認め、安心させてあげることが大切です。

 

「ストレスや緊張があってもいい」と伝える

緊張しているお子さんに対して、「緊張するのは頑張ってる証拠だよ」とか「少しずつ慣れていくからね」と見通しがもてる声かけをしてあげることで、不安を減らすことができます。

ママが寄り添うことで安心感が生まれる

お子さんにとって初めての場所は、成長するための大きなチャレンジでもあります。

 

その際に、ママがそばで見守り、安心感を与えてくれることで、お子さんは少しずつ自信を持っていけるようになります。

 

「初めての場所 ストレス 緊張」を感じることは、成長の一部です。お子さんのペースに寄り添い、無理なくサポートしていくことで、そのストレスや緊張は次第に和らいでいきます。

 

初めての場所でお子さんが緊張するのは、決して「弱い」からではありません。お子さんなりにストレスと向き合い、少しずつ挑戦している証です。ママがその頑張りを見つけて、「大丈夫だよ」と伝えてあげることが、何よりも大切なサポートになります。

 

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