「放課後カルテ」から見えた気づかれにくい場面緘黙症

場面緘黙とは
場面緘黙症は特定の場面で話す事ができなくなる症状です。その発症と発見のタイミングがズレることで、適切な支援を受けられないまま成長するケースが多く見られます。場面緘黙の子の困りごとを早期に見つけ、適切に対応するためには、大人の理解と行動が不可欠です。本記事では、学校生活での気づきのポイントや支援の重要性について解説します。

場面緘黙の子が抱える見えない困難

場面緘黙症とは、特定の状況や場面で話すことができなくなる症状。例えば、家では普通に話せるのに、学校や公の場では声を出せなくなるのです。

 

この症状は「ただの恥ずかしがり屋」や「内気な子ども」に見られるため、性格だから・・と周囲が問題として気づきにくいことが特徴です。

 

本人にとっては非常に大きなストレスがかかるものなので、適切な支援がないと長期にわたって心に影響を及ぼす可能性があります。

発症と発見のタイムラグが場面緘黙症の支援を遅らせてしまう

場面緘黙症の発症は2歳頃から始まることがありますが、多くの場合、発見されるのは6歳頃といわれます。このタイムラグの原因として、子どもが自ら困りごとを訴えるのが難しいことや、周囲が「性格の問題」と誤解してしまうことなどがあります。

 

このタイムラグの期間が長引くほど、「自分は話せない」と思い込む思考の歪みや「話さない方が安心でラク」と感じてしまうことで、人と関わる機会が減ることで、その後の社会生活に影響を及ぼしかねません。

園や学校で気づかれることが多い場面緘黙症

園や学校は、子どもの行動や性格を観察していく上で、とても重要な場所です。場面緘黙症の子どもは、授業中に発言しない、休み時間でも他の子どもと話さないなど、お家では見受けられない特徴がみられるのです。

 

これを単なる「大人しい子」として片付けるのではなく、保健室やスクールカウンセラーと連携して、子どもの心理的背景を探る必要があるのです。

 

2024年冬に漫画をドラマ化されて話題となった『放課後カルテ』を見られた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、最初の出会いの場面がいつも忘れられないのです。

 

あのタイミングで・・牧野先生が気づかなければ・・真愛ちゃんは大人しい子、もしくは話せなくて困った子として捉えられていたかもしれないのです!

 

そんな視点で私はいつも見ていました。そして同時に、たった一人の気づきが、その子の人生を大きく変えることがあるということを!

 

『気づかれにくい』場面緘黙症だからこそ、症状が長引くと何らかの影響が出ます。それは、話せるようになっても、人に関わる機会が少なかったことで、社会的能力が伸ばせず、不登校や社交不安障害などの二次的な問題に苦しんでしまうことがあるのです。だからこそ、早期に・適切に対応してあげたいのです!

 

脳を育てて、マインドを整える力が場面緘黙症の子の未来を変える!

場面緘黙症の子どもには、緊張や不安を感じる場面や場所でも「大丈夫だよ・・!」と自分で自分のマインドを整える力をつくる!

 

困りごとに目を奪われて、問題をゴリゴリ変えようとするのではなくて、できている所を伸ばしながら、自分で自分にポジティブな声かけができる力を伸ばすのです!そのために、親ができることとしては「肯定的な声かけで脳を育てること」なのです!

 

支援のチャンスを逃してしまうと、誤解されたまま思春期や成人を迎えてしまうことになってしまいます。そうなることで、生きづらさを生む原因となってしまうことがあります。

 

場面緘黙症は周囲の理解のなさ、誤解されることによって深刻化することが多い症状のひとつです。

 

そのため、周囲の人が正しい知識を持ち、適切な対応を取ることが重要なのです。そして、たった一人の気づき・理解が、子どもの人生の価値を大きく変えるのです!

 

おわりに

場面緘黙症は、周囲が気づきにくいがゆえに、対応が遅れがちな症状です。しかし、早期発見と適切な支援があれば、子どもたちは困りごとを自分で乗り越える力を育てられるのです!

 

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