緘黙の子がストレスを抱える集団生活を過ごすためのモチベーションの高め方

緊張に弱い
緘黙の子にとって、集団行動を強いられる学校ではプレッシャーを強く感じてしまいがちです。例えば、学校ではペアで役割分担したり、お互いにコミュニケーションを図らなければいけない場面が多い。その状況で、お互いに声をかけなければいけないことに緊張を感じてしまうと、できることもできなくなってしまいます。そんな学校に対してネガティブな感情を抱いている状況で、緘黙の子に対するお家での関わり方次第では、子どもの意識にも変化が生じてくるのです。

緘黙の子がストレスを抱えやすい学校でのネガティブな出来事

緘黙の子の中には、授業中に発表を間違えて一斉に注目を浴びたり、給食当番でペアの子と一緒に行動できなくて、周りに迷惑をかけてしまったのではないかと自責感を感じてしまうことがあります。

 

常に学校では、緊張と不安を抱えがちで、ネガティブな出来事をいつまでも覚えている、怖くて動き出せなくなることが多いものです。

 

そして、ほんのささいな事でも敏感に感じ取りやすく、周りに気を遣いやすいので、他の人より心が疲れてしまいやすい。場面緘黙の子はこだわりが強いところがあるので、基本1人でやる作業などは、淡々とこなせるところがあります。

 

ですが、
✔️ペアになって動く
✔️臨機応変に動く
✔️相手と協力して動く

 

こういった事は、相手の状況を見ながらタイミングを合わせて、状況を見ながら判断して動くのが苦手な場面緘黙の子にとっては周りからのサポートがやはり必要になってくるものです。

周りを気にしすぎて行動できない場面緘黙の子

わが家の緘黙のある小学生の息子も、相手にどう思われるだろうか、いつも気にしすぎているところがありました。そのため、学校では緊張して動けなくなることが度々みられました。

 

わが子は、係の役目を果たそうとする場面で、相手の子と協力して動く事ができず、役目が果たせなくて、失敗してしまう。そんな事が続いた時期がありました。

 

これは、様々な刺激を受けやすく、ネガティブに物事を捉えやすい脳の特性のために、気にし過ぎてしまうというこだわりを毎日和らげてあげる必要があるのです。

 

こだわりが生じてしまうのは、根っこの部分に不安があるためです。ですので、不安を和らげてあげるために、感じている気持ちの部分をアウトプットさせてあげたいのです。

 

不安を和らげるために、緘黙の子が感じたこと・気持ちの部分をうまく言葉にできないからこそ、周りが引き出してあげる必要がありました。

気持ちが言えない緘黙の子だからこそ気持ちを引き出しやすい会話術

私は子どもが困ってそうだなぁ・・と感じる時は、お家でホームカウンセリングを使っています。なぜなら、子どもの気持ちをうまく引き出すことができるからです。

 

気持ちがうまく言えない息子が学校でできない事が増えてストレスを抱え始めた時には、できなかった自分を責めたり、どんどん自信をなくしていくので、

 

もう学校に行きたくない・・

相手の子に何を言われるか分からない・・

 

と、不安が不安を呼んで、ネガティブな想像を膨らましてしまうのです。

 

 

係の役目が果たせないだけで、学校に行きたくない…なんて、親としては「そんな事で・・?」と思ってしまいます。ですが、責任感が強い真面目な緘黙の子にとっては、重大事項なのです。

 

ネガティブな気持ちを溜め込んでしまう、そして吐き出せないから、どんどん自信をなくしてしまう負の連鎖が生じてしまうので、日頃から言葉のアウトプットは増やしていきたいのです。

 

今どう感じているのか、あなたの話が聞きたい!という姿勢で聞いていくことで、安心して話を聞くことができるようになります!

緘黙の子は、安心して話を聞いてもらえるだけで「ここでは何を言っても大丈夫なんだ」と、ここは安全基地なんだと子どもが感じると、ポツリポツリと少しずつ気持ちを語ってくれるようになっていきます。

 

親としては、話を聞く時のポイントがあります。

 

「なんでそう思うの?どうしてそう思うの?」と問い詰めるのではなく、「もっとあなたの話が聞きたいなぁ」と笑顔で尋ねていくことで、子どもの気持ちを引き出す事ができます。

 

そして、肯定しながら話を聞くことも大切です。親子の信頼関係を築くことで話が聞けるようになるからです。


親子の会話で子どもの感じていること、不安なこと、困っていること、思っていること、どんな感情だったとしても、アウトプットできるための安心できるマインドが作れたら、緘黙の子のモチベーションも少しずつ高めていけます!

 

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