心が折れやすく気持ちが言えなくなる場面緘黙キッズの行動力を伸ばすコミュニケーション

場面緘黙の子どもと関わる中で、「ちょっとしたことでへこんでしまう」「すぐに黙り込んでしまう」と感じることはありませんか? そんな子どもの繊細な心を守りながら、少しずつ行動力を伸ばしていくためには、親の関わり方がとても重要です。本記事では、気持ちを言葉にするのが苦手な子どもに寄り添い、行動を後押しするコミュニケーションのコツをお伝えします。

すぐにへこまないでほしい…でも、それは「心の強さ」ではない

「ちょっとしたことで落ち込まないでほしい」

「もっと負けずに頑張ってほしい」

そんなふうに思うこと、ありませんか?

 

ですが、これは「心の強さ」ではなく、子どもの発達の一部にすぎません。

 

場面緘黙の子どもは特に、刺激に敏感で不安や緊張を感じやすいため、脳が「守らなきゃ」と働いてしまうのです。

どうしてもできないことがあるのは、脳の発達が関係している

「やれば、できるはずなのに…」と感じる場面もあるかもしれません。

 

でも、まだ子どもの脳は発達の途中です。特に、不安や緊張を感じると脳が自分を守ろうとして、体がフリーズして、声を出すことさえ難しくなることもあります。

 

「できない」のではなく、「今はまだ難しい」という視点で見てみましょう。

「こうあるべき」を手放し、肯定的な声かけを意識する

「これくらいはできるはず」

「もっと積極的に話してほしい」

こんなふうに思うことは、親として当然の気持ちです。

 

ですが、その「べきべき思考」にとらわれると、子どもはプレッシャーを感じてしまいます。

 

そのかわりに、「できたこと」に視点を変えて、「頑張ったね」「考えてたんだね」と肯定的な声かけをすることで、少しずつ自信をつけていけるのです。

黙ってしまう子の行動力を引き出すコミュニケーション

気持ちを言葉にしづらい子どもに対しては、無理に話させようとせず、「うなずく」「指さしする」などの方法で気持ちを表現できる機会を増やしていくのも効果的です。

 

「これとこれ、どっちがいい?」など、選択肢を提示することで、自分で決める経験を積ませると、少しずつ行動力が育っていきます。

 

親の関わり方次第で、子どもの心は少しずつ変わっていきます。焦らず、安心できる関係の中で一歩を積み重ねていきましょう!

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