本当は言いたい気持ちがあっても、言葉にするのに時間がかかってしまう場面緘黙症の子
アウトプットが苦手な場面緘黙症のお子さんの中には、「楽しい?」「どう思う?」と聞かれても、すぐに答えられない子がいます。
本当は感じていることがあるのに、自分の中で整理するのに時間がかかるため、すぐに言葉にできないのです。
例えば、
- すぐに「楽しい!」と言えなくて、後から「楽しかった」と思い出す
- 急に話しかけられると、どう反応していいか分からず固まってしまう
- 「どうしたい?」と聞かれると考え込んでしまい、答えが出るまでに時間がかかってしまう
このようなお子さんを見ていると、「いま何を考えているんだろう?」「もっとすぐに反応してくれたらいいのに…」と思うこともありますよね。
ですが、子どもにとっては「気持ちを整理できない」だけなのです。
焦らせないことが大切!
アウトプットが苦手な場面緘黙症のある子が考え込んでいると、つい「どうしたの?」「何か言ってみて」と促したくなるかもしれません。
ですが、その時間こそがお子さんにとって感情を整理するために必要な時間なんだ、と考えると見方が変わってきませんか?
すぐに答えを求めず、考える時間を待ってあげることが大切なのです。
安心して気持ちを出せる関わり方
アウトプットが苦手な場面緘黙症の子が、安心して気持ちを出せるようになる関わり方として、以下の3つがあります。
すぐに返事を求めない
「今はまだ言葉にならないんだ…あとで教えてくれる?」と、考える時間をあげると安心できます。
後から話せるチャンスを作る
「さっきの話だけど、どうだった?」と後で話しやすい場面や雰囲気を作ってあげると、落ち着いて自分の気持ちを言えることがあります。
選択肢を用意する
「楽しかった?それとも普通だった?」など答えやすい形にしてあげると、考えを整理しやすくなります。
わが子に聞くと「普通」と言われることが苦痛だった
「どうだった?」と気持ちを聞く場面は、お子さんと関わっていると、さまざまな状況であるのではないかと思いますが、私は子どもに「普通」と言われることをとても苦痛に感じてしまうことがありました。
また、その言葉か・・と嫌気がさすこともありました。
ですが、その選択肢を作ってあげることで、一歩前進できているという見方を変えることで、アウトプットの数が増えていることに、後々気づくことができたのです。
子どもにとって、普通という選択肢を選び、それを認められることで、考える余裕が生まれてくるので、またアウトプットができるのです。その余裕を与えていなかったのは、今までの私の関わり方なんだと気づけてからは、少し見方を変えることができて、自分自身の心にも余裕が持てるようになりました。
お子さんのペースを大切にしよう!
感情が湧き上がるのに時間がかかるのは「自分の気持ちを大切にしているからこそ」です!
焦らず待つことで、お子さんは「自分のペースで考えていい」と安心できるようになります。
ママがゆったりと構えて見守ることで、お子さんも少しずつ「自分の気持ちを伝えてもいいんだ」と感じられるようになります。
ぜひ、お子さんのペースに寄り添いながら、温かく見守っていきましょう!