アウトプットが苦手な場面緘黙症の子を育てる中で「ちょっとしたことでへこんでしまう」「すぐに黙り込んでしまう」と感じることはありませんか?子どもは繊細な心を守りながら、少しずつ行動力を伸ばしていくためには、親の関わり方がとても重要です。こちらの記事では、気持ちを言葉にするのが苦手な子どもに寄り添い、行動を後押しするコミュニケーションのコツをお伝えします。
すぐにへこまないでほしい…それは「心の強さ」ではない!
ちょっとしたことで落ち込まないでほしい!
もっと負けずに頑張ってほしい!
そんなふうに思うことありませんか?
ですが、これは「心の強さ」ではなく、子どもの発達の一部です。
アウトプットが苦手な場面緘黙症の子どもは特に、刺激に敏感で不安を感じやすく、脳が「守らなくちゃ」と働いてしまうことに原因があります。
どうしてもできないことがあるのは、脳の発達が関係しているから
やればできるはずなのに・・・と感じる場面もあるかもしれません。
ですが、まだ子どもの脳は発達の途中。特に、緊張や不安を感じると身体がフリーズして固まり、声を出すことさえ難しくなる子にとっては、さらにハードルが高くなっていることを知ってほしいのです。
そんな時に「できない」の一点張りではなく、「今はまだ難しいんだ」という視点で見れば、見方が変わってきますよ!
「こうあるべき」を手放して、肯定的な声かけを意識する!
これくらいはできるはず・・もっと積極的に話してほしいのに・・と思うことは、親として当然の気持ちだと思います。
ですが、その「べき思考」に捉われていると、子どもはプレッシャーを感じて、逃れられません。
だからこそ、代わりに「できたこと」に注目して「頑張ったんだね」「考えてたんだね」と肯定的な声かけをすることで、少しずつ自信をつけていけます。
黙ってしまう子の行動力を引き出すコミュニケーション
気持ちを言葉にしづらい子どもに対しては、無理に話させようとせず、「うなづく」「指差しする」などの方法で気持ちを表現できる機会を増やしていくのも効果的!
また選択肢を提示することで、自分で決める経験を積ませることで、少しずつ行動力が育っていきます。
親の関わり方次第で、子どもの心は少しずつ変わっていきます。焦らず、安心できる関係の中で、小さな一歩をたくさん積み重ねていきましょう!