子どもが陥った突然のかんもく状態
親子の何気ない会話で子どもの笑顔が見られなくなったら悲しいですよね。
小学1年生の息子が学校から帰宅したある時から、喋らなくなった時がありました。
それまでは、帰宅後に今日あった事を話してくれたりして、聞くのも大変だったのですが、突然話さなくなったのです。
急に今までと違う姿になったら、お母さんとしてはとても心配で仕方ありませんよね。
だから、学校で何かあったのかもしれない・・と思って尋ねても、首を振るだけで具体的な話をすることはなく、かんもく状態になってしまい、私は何もできませんでした。
その日の夜、私は子どもの様子がずっと気になって眠れませんでした。
場面かんもくのある子が陥る不安の悪循環
場面かんもくのある子は、他人の顔色や視線を気にするところがあります。
小学生の息子も同じで、特に学校では先生や友達の反応を気にする事がとても多いです。気にし過ぎるあまり、緊張して話せなくなることが多いのです。
周りの反応を過剰に気にすることで、失敗したらどうしよう・・と怖くなって、不安で口を閉ざしてしまいます。
話さないと気持ちの整理ができず、不安が増していってしまいます。この悪循環を断ち切るためには、お家での親子のコミュニケーションがとても重要です。
私たち親が普段どのように話しかけ、どのように応えているかが、子どもにとってのコミュニケーションの土台になるからです。
場面かんもくのある子が視線や表情を気にしてしまう理由
場面かんもくのある子が視線や表情を気にする理由の一つとして、過去のネガティブな経験も少なからず影響します。
小学生の息子も、思っていることがあるのに、言葉がまとまらずにしゃべった時に、「変なの!」など、否定的な事を言われた経験があったとしたら、それが記憶として残りやすいです。そして、いざ話そうと思った時にネガティブな記憶を引き出してきて、一歩を踏み出すことが怖くなってしまうのです。
また、視線や表情から相手の気持ちを想像したりすることが場面かんもくのある子は苦手なので、会話が続きませんし、自分の言ったことがどう思われるだろうか、と常に気にするところがあります。
これらを和らげるためには、お家での肯定的な関わり方が効果的です。普段の日常の中で「あなたの話を聞きたい!聞くのが楽しみ!」という姿勢で聞くことで、子どもの自信を少しずつ育てることができます。
毎日の肯定が場面かんもくのある子の敏感さを和らげる
場面かんもくのある子が、少しずつ自分の思いを言葉で表現できるようになるためには、日常的な肯定の積み重ねが必要です。
普段の生活の中で肯定的な態度を取る積み重ねが、子どもに安心感を与えることができるようになります。
毎日の肯定的なママのコミュニケーションが、子どもの周りへの敏感さ・不安を和らげるサポートになります。
普段の日常のコミュニケーションで1対1の会話が成功することで、子どもが自信をつけて行動を増やす事ができるようになるのです。