場面緘黙とは?
場面緘黙(ばめんかんもく)は、特定の場所や状況で話せなくなる状態を指します。お家では普通に話せるのに、学校や公共の場では声が出せなくなることが特徴です。これは単なる内気さや恥ずかしさとは異なり、不安症の一種です。
わが子も、お家では元気いっぱいおしゃべりするのに、学校では一言も話さないということがありました。
授業中、先生に質問されても黙っている。休み時間も友だちと遊ぶことなく椅子に座って、ただ一人過ごすことが多かったようです。
このような状態が続いていると、親としては何が起こっているのか分からなくて、とても心配ですよね。
場面緘黙の原因とは?
場面緘黙の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っているといわれています。
・不安や緊張を感じやすい気質
・環境的要因(特定の場所にストレスを感じる)
・心理的要因(過去の失敗経験など)
場面緘黙症と癇癪の根本的な部分について
場面緘黙症(ばめんかんもく)と癇癪(かんしゃく)は、根本的には子どもの不安やストレスが原因とされていることが多いです。
特に、場面緘黙の子は『学校』という特定の場所が大きなストレスとなり、感情を押さえて過ごすため、お家では反動として爆発してしまう、つまり癇癪を起こしやすい引き金になりやすいのです。
さらに、周りから親の育て方のせい、家庭環境のせいと指摘されて、母親が子育てに自信をなくし、焦りと不安のネガティブ要素が子育てに蔓延してくると、安心できるお家という環境が場面緘黙の子にとって危険なものと感じてしまうと、どこにいっても安心できないために二次障害を引き起こしかねません。
つまり、学校で話せなくて、周りの子ども達から孤立してしまう。この孤立感が強い不安感を引き起こし、家に帰ってからその不安が癇癪という形で表れやすい、ということです。
親が原因じゃない!場面緘黙の子サポート3選
場面緘黙症が起こる原因は、さまざまな要因が関わって起こるといわれています。
ですが、原因はどうであれ、わたしは対応することの方が何倍も大事だといつも思うのです。
大人になるまで様子をみるのではなく、巣立ってしまう前に私は対応してあげたいと強く思います。
それが親としての役目でもあると思うからです。
ここに、場面緘黙症の子への対応の基礎となる部分についてお伝えしたいと思いますので、ぜひ参考になさっていただけたらと思います。
安心感を与える笑顔
お母さんの笑顔は、場面緘黙症の子にとって、何より「安心感」を与えられるものです。
安心できるお家であれば行動できるからこそ、行動できる場所で、できる事を増やしていくという事が一番の対策です。
これからのステップアップとしては、行動できる場所を広げていくこと。広げていった時にできることを増やしておけば行動のブレーキになることはないので、今はできることを増やす経験を逃さないのがとても大事なことなんです。
小さな成功体験を積み重ねる
子どもが自信を持つためには、小さな成功体験の積み重ねが重要です。そして、お母さんとの1対1の会話ならそれができるのです。
お家でできる事が増える→嬉しい
お家でできる事が増える→「できた!」をお母さんが認めてくれる
こんな風にやり取りがあるだけで、ゼロよりも成長できるチャンスが増えていくのです!
親自身がリラックスする
例えば、こんな親御さんを想像してみてください。
親御さんがお子さんを見守っています。その表情は、眉間に皺を寄せ、子どもをみています。
見守っているつもり・・なんでしょうが、子どもにとっては「監視」に見えてしまいます。
褒めなければ・・肯定しなければ・・という熱心な親御さんほど、陥りやすいのがこの「プレッシャーや緊張感のある態度」です。
プレッシャーや緊張感を持って毎日を過ごしていると、子どもは常に緊張感をもって過ごさなければいけません。
一方で、毎日リラックスした親御さんがいると、その安心感が子どもに伝わり、気持ちが穏やかになっていきます。
ぜひ、読んでいただいた方から挑戦してみてくださいね!
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