人前で話せない、頭が真っ白に…場面緘黙の子の気持ちサポート方法

人前では緊張して話せない
お子さんが学校や人前で話せない状況にあると、「どうして話せないのだろう」「何かできることはないかな」と悩む日々を過ごされているかもしれません。特に、お子さんが人前に立つと「頭が真っ白になる」と感じてしまう場合、その不安や恐怖心は私たちの想像以上に大きいものです。

 

場面緘黙のある子が「頭が真っ白になる」理由

場面緘黙症のお子さんが「人前で話せない」と感じるのは、単なる緊張や恥ずかしさだけではありません。これにはいくつかの要因が関係しています。

 

 強い不安やプレッシャー

大勢の前に立つと、「失敗したらどうしよう」「変に思われないかな」というプレッシャーが大きくなり、緊張で頭が働かなくなることがあります。この状態では、自分の考えを整理したり、言葉にすることが難しくなってしまいます。

 

 身体が反応してしまう

不安が高まると、心拍数が上がったり体が固くなったりするなど、身体が「ストレス反応」を起こします。これが「頭が真っ白になる」感覚につながり、自分ではどうすることもできなくなってしまうのです。

 

 過去の体験の影響

過去に人前で話せなかった経験や、その際に感じた恥ずかしさや恐怖心が心に残っていると、「また失敗するかも」と考えてしまい、さらに話しにくくなる場合があります。

ママができる場面緘黙のお子さんへのサポート

「人前で話せない」「頭が真っ白になる」という状態は、すぐに改善するものではありません。しかし、ママのサポート次第でお子さんが安心感を持ち、少しずつ自信を取り戻すことができます。

 

 話せなくても大丈夫だよと伝える

お子さんにとって一番つらいのは、「話せない自分はダメだ」と思い込んでしまうことです。まずは、「話せなくても大丈夫だよ」「無理に頑張らなくてもいいよ」と、安心できる言葉をかけてあげましょう。お子さんが「失敗してもいいんだ」と感じられることで、緊張が和らぐことがあります。

 

 家庭で安心して話せる環境をつくる

お家では、お子さんが自由に話せる環境を大切にしてください。学校や人前でのプレッシャーが強いほど、家が安心して気持ちを吐き出せる場所であることが重要です。たとえ一言でも、話してくれた内容に耳を傾け、「それでいいよ」「すごいね」と受け止めてあげることが自信につながります。

 

 人前で話す練習は少しずつ

いきなり大勢の前で話すのはハードルが高すぎます。

まずは、ママや家族だけの前で今日の出来事ベスト1など好きな話をしてもらう、小さなプレゼンごっこをするなど、楽しい状況をつくっていきましょう!そのうち、家族以外の人や少人数で話す機会へと、ステップを進めていくとよいでしょう。

 

場面緘黙の子が頑張っている姿を見逃さない!

お子さんが人前で話せない状態にあっても、その裏ではたくさんの努力をしています。

例えば、

  • 声は出せなくても、友達と同じ空間にいようと頑張る
  • 質問に答えられなくても、心の中では「こう答えたらいいかな」と考えている
  • 人前で緊張しながらも、その場にいようと努力している

 

これらはお子さんの成長のサインです。話せないことだけに注目するのではなく、こうした小さな頑張りを見つけて、「よく頑張ったね」「ちゃんと努力しているの、ママは分かってるよ」と言葉にして伝えてあげましょう。

 

話せる日は必ずやってくるとママが信じることが大事!

「人前で話せない」「頭が真っ白になる」という状態は、今お子さんが感じている苦しさの一部です。でも、それは永遠に続くものではありません。お子さんのペースで、安心できる環境の中で少しずつ成長していけば、きっと声を出せる瞬間がやってきます。

 

焦らず、長い目でお子さんの歩みを見守ってあげましょう。ママが「大丈夫だよ」と安心感を伝えることで、お子さんも自分を信じる力を少しずつ育てていけます。

 

おわりに、ママの温かい目が、お子さんの安心感になります。「人前で話せない」「頭が真っ白になる」という状況は、お子さんにとってもママにとってもつらいことかもしれません。でも、それはお子さんの個性や成長の途中で起こる自然なことです。

 

ママの温かい言葉と見守る姿勢が、お子さんにとって何よりの支えになります。そして、どんな小さな一歩でも一緒に喜び、未来を信じていきましょう。場面緘黙のお子さんの心は、ママがそっと寄り添って安心感を与える限り、必ず成長していきますよ。

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