話さないことが「ダメ」「悪い」と思われる理由とは?
アウトプットが苦手な場面緘黙症の子に対して、社会や学校では「話さないのは問題だ」とみられるのにはいくつかの理由が考えられます。
コミュニケーション不足への誤解
「話さない=意思がない」と誤解されることが多いですが、場面緘黙症の子どもの中には、心の中では多くのことを感じ、考えています。ただ、それを表現するのが難しいのです。
社会的なルールへのプレッシャー
学校や集団生活では「挨拶をする」「意見を言う」など、話すことが求められる場面が多く、それをできないと「協調性がない」とみなされることが多いのです。
将来への不安
「このまま話さないままだと困るんじゃないの?」という親の心配が「話さない=悪い、ダメ」という思いを強めている原因になることがあります。
話すことだけが大事じゃない!他の力を伸ばす視点をもつ!
話さないことにばかり注目してしまうと、親子でストレスが溜まってしまいます。ですが、アウトプットが苦手な場面緘黙症の子には「話す」以外の能力を伸ばす方法もあるのです。
非言語コミュニケーションを磨く
表情や身振り、絵や文字、音楽などを使った表現方法など、話さなくても自分を表現する手段を見つけることができます。これも立派なコミュニケーションです。
好きなことや得意なことで自信をつける
「話さない」と評価されがちな場面を避けて、好きなことに集中できる時間を作ると、子どもは安心して力を発揮できるようになります。
例えば、絵を描いたり、得意な科目で成果を出したりすることで自己肯定感が育ちます。
他人との信頼関係を築く力をサポートする
話さなくても「この人なら大丈夫」と思える相手が増えると、少しずつ言葉が引き出されることがあります。無理に話させるより、安心感を与える人間関係作りを意識しましょう。
親ができる「話さないとダメ・悪い」を手放すためのステップ
アウトプットが苦手な場面緘黙症の子にとって、親の姿勢が大きな安心感を与えます。「話さないとダメ・悪い」と感じる気持ちを手放すために、次の3つのステップを意識してみましょう!
話さない理由を知る
なぜ話さないのか理由は必ずあります。そういった理由を知ることで、不安や誤解が少なからず和らぎます。場面緘黙症は「不安や緊張で話せない」という特性が背景にありますので、不安や緊張を感じてしまう『理由』を親が理解することで、子どももプレッシャーから解放されます。
話さなくてもいいよ、など促さないこと
無理に話させるのではなく「話さなくても大丈夫」「そのままでいい」と伝えることで、子どもが安心して自分らしくいられる環境を作りましょう。その安心感が、結果的に話しやすい状況を作ることにつながります。
小さな成功体験を積み重ねる
話すことができた小さな瞬間を見逃さず「伝わったよ!」と認めてあげましょう。子どもにとって「できた」と実感できることが、次の挑戦の原動力になります。
話さなくても大丈夫!焦らず「その子らしい生きる力」を育てよう!
「話さないとダメ・悪い」という社会のプレッシャーに振り回されないこと、親として子どもの安心感や得意なことをサポートすることが何より大切です。
場面緘黙症は時間をかけて向き合うことで、少しずつ改善するものです。話すことだけに固執せず「その子らしい生きる力」を育てていきましょう!