母子分離不安キッズの娘が求める態度を分かっているのにできない私
母子分離不安キッズの子育ては、子どもがママにべったりくっついて生活しているので、ママが息を抜く時間が無くて息が詰まりやすいもの。そんな生活に疲れて子どもにイライラしながら接していませんか?
母子分離不安キッズは、不安が強くなるとママべったりが強くなり、些細なことですぐ怒り出すなど不安定になります。その不安定を落ち着けるには、ママである私が優しく話しかけ、ぎゅっと抱きしめてあげることが一番効くと分かってはいても、それができない精神状態でいました。
娘のママべったりも、些細なことで怒ることもやめてほしいので、「やめなさい」と叱っていたんです。しかし、そんなことをすると、余計に泣いて怒ってくるので、私もヒートアップして声を荒げて怒ってしまう。最後には「もう知らない!」と娘を傷つけて、後から自己嫌悪に陥ることを繰り返していました。
この記事では、母子分離不安キッズとの生活の中でも、ママが機嫌よくなって、子どもに優しく穏やかに接してあげられるママになれる方法をお伝えします。
母子分離不安キッズに優しくできない理由とは?
子育てでも、仕事でもできていないことに目を向けて、自分は全然だめだと思ってしまう。他の人から頑張っているねと言われても、「イヤ、全然。できてないことばかりです。」と謙遜するのが日本の常識になっていますよね。
また、私たちが小さいころから受けてきた「しつけ」も、できていないところ、よくないところに目を向けて、それを指摘されて改善するものでした。
つまり、自分を褒める習慣がないから、どんなに頑張っていてもそれを認めてあげることができず、全然だめだと思ってしまうのです。
しかし、本当に全然だめなのでしょうか?そんなことありませんよね!
母子分離不安のある子どもにべったりくっつかれて、自分のやりたいことなどは我慢して子どもの対応をしていますよね?もっと褒めればいいんです!
自分を褒めることで、自分の価値を認めてあげることができます。すると、ママ自身の気持ちが落ち着いていき、余裕が生まれます。
心に余裕が生まれると、人に対しても穏やかに接することができるので、母子分離不安のある子どもへの対応も余裕を持ってすることができるようになります。
子どものママべったりにも笑顔を向け、一緒にやって攻撃にも「いいよ~」と穏やかに対応し、ギューッと子どもを抱きしめて落ち着かせることができるようになるのです。
ママの心に余裕が生まれる褒め習慣の作り方
まず、ノートやスマホのメモなど何か書いて残せるものを用意します。そして、そこにその日のママの頑張りを書き出していくだけです。
朝子どものご飯を用意した。
トイレに付き添った。
抱っこしてと言われて、子どもの荷物を持ちながら抱っこして保育園(幼稚園)まで連れて行った。
仕事で会議資料を作れた。
後輩の質問に優しく答えた。
眠いのに起きて洗濯をした。
などと、当たり前のように思うことかもしれませんが、「やったこと」「できたこと」としてどんどん書いていくのです。
しかも、母子分離不安キッズの子育てとなると、
膝の上でご飯を食べさせた
着替えを手伝った
ずっと手をつないでテレビを見た
などと、自分の身を子どもの対応に優先したことも、自分の頑張ったことにあげられるのではないでしょうか。
こうやって書き出したものを目で見ることで、「すごい、やってるじゃん!全然ダメなことないよ!頑張ってるよ!」と視覚的に脳に思いこませていくのです。
私は、こうやって自分褒めをしていると、子どもがぐずったときに、「すぐにギューッと抱きしめてすぐに笑顔にできた」とか、「泣いて怒っている子どもの怒りに巻き込まれないで落ち着くのを笑顔で待てた」というように、これまできなかったことができたこととして増やしていくことができるようになりました。
すると、イライラしていた自分がイライラしなくなっていたのです。子どもに笑顔を向けられることが多くなっていきました。
さらに、娘の母子分離不安は和らぎ、ママにべったりも解消されていきました。ママが自分を褒めるようになれただけで、子どもの母子分離不安まで和らいでいくんです!
さぁ、自分のできたを見つけていってみませんか?
発達科学コミュニケーショントレーナー
桃奈やすこ