幼稚園や保育園に行き渋りをしているお子さんに悩んでいませんか?
私の娘は、年中さんになってから、朝の準備が遅くなったり、体調不良を訴えるなど、
「幼稚園に行きたくない」と毎朝行き渋るようになりました。
「朝だけですよ」
「ママと離れたらすぐ泣き止みます」という先生からの言葉を受け、
園庭でも泣いて離れることができない娘を、無理やり先生に引き渡すという朝が1ヶ月ほど続きました。
この記事では、ママべったりで離れることができず、幼稚園に行き渋りをしていた娘が、
「ママがいなくても大丈夫」に成長し元気に登園が叶った。私が実践した毎日簡単にできる声かけをご紹介します。
「ママママ地獄!!!」娘は母子分離不安の傾向がありました
娘は初めての場所や人、環境の変化にも対応するのが苦手なHSC娘です。
当時、私はまだ娘の特性や不安な気持ちを理解しておらず、「幼稚園に行くのは当たり前」という常識に縛られていたため、娘の行き渋りに対してはNG対応ばかりしていました。
そして同時に、ママママ地獄も始まったのです。
外ではもちろん、家の中でも「ママ!どこ?」自分でできることも「ママやって!」状態。
私が買い物に行こうとすると「パパが行ってくればいい!ママはお家にいて!」と癇癪。
私が用事で外出中には「おやつ何個食べていい?何食べればいい?」と電話がかかってくることも。
どこに行っても追いかけてくる娘に対して、私は疲れ果て、冷たく接してしまったこともありました。
次第に私も娘も笑顔が消え、どうしたらいいのか分からず時間があれば携帯で検索する日々でした。そこで初めて私は、発達科学コミュニケーションに出会い「母子分離不安」という言葉を知ったのです。
母子分離不安になる原因と正しい対処法とは?
母子分離不安とは、子供が母親と離れることに対して強い不安や恐怖を感じることです。
原因は環境の変化や集団生活への適応困難からのストレスからと言われています。
母子分離不安っ子はコミュニケーションが苦手です。
私は、娘が自分の考えを言葉にすることが苦手ということを知らなかったので、問いかけになかなか返事をしない娘にイライラし、意見を言うまで待てず
「今日のおやつはこれね」
「この洋服に着替えてね」
「おはようって挨拶するんだよ」 のように指示を出していました。
しかし、それが原因で娘は私からの指示を待つことが多くなり、私がいないところで困り事があったとしても自分の言葉で困り事を伝えることができず、母子分離不安は悪化していきました。
「ママが一緒にいないと不安」
「お友達と遊べない」
「先生に聞けない」
このように母子分離不安っ子は、毎日の生活の中で不安な気持ちを抱え、ストレスを感じています。
娘はだんだんと幼稚園での集団生活のネガティブな記憶が蓄積され、行き渋りに繋がっていったのです。
では自分の考えを言葉にするためにはどのような対応をしたら身につけられるのでしょうか?私が実践したとても簡単な声かけを次にご紹介しますね。
今すぐはじめられる簡単ママ対応「1日1ミッション」
子供に選択させる「1日1ミッション!」です。
例えば 「AかB、どっちにする?」
私はなかなか着替えが進まない娘に
「ひとりで着替える?それともママと一緒に着替える?」と声をかけていきました。
「ママと一緒に着替える!」と娘が決めたら、
「OK〜!自分で決められたね」と肯定します。
その後一緒に手伝い、着替え終わったら「着替えられたね」とまた肯定する流れです。
1つの質問から2つも褒められることで、初めは嫌々着替えていた娘でしたが、少し嬉しそうな顔に変わったことを覚えています。
このように子供に選択をさせ、子供が自分の意見を言うことの練習にもなります。
子供が考え、決めたことを言葉にし、それをママが認める(肯定する)ことで子供の脳に成功体験として記憶されていくのです。
私は日々の生活の中で毎日このミッションを意識しながら娘に声をかけていきました。
すると少しづつ成功体験が溜まり、娘は私が何も言わなくても自分で着替えはじめ
「ママみて〜もう着替え終わったよ〜」と
ひとりで着替えるのがいつの間にか当たり前になっていきました。
そして着替えだけでなく、
以前は、登園前に便が出ないと「幼稚園で出たくなったらどうしたらいいの〜?」と泣いていたのですが、ある日「行きたくなったら先生に言って、着いてきてもらえばいいよね」と言ったのです。
それから、朝の準備もスムーズに進むようになり「ママがいなくても先生に言えるから大丈夫!」が増えていき、幼稚園への行き渋りも解消されていったのです。
幼稚園の先生からは不安な気持ちを伝えられたり、先生としか遊べなかった子が気の合うお友達と一緒に遊び、時には喧嘩もできるようになりましたよという報告もありました。
「言葉にする力」を身につけることで、こんなにも娘の成長を感じることができるんだなと思い、とっても嬉しくなりました。
今すぐ簡単にママができる「1日1ミッション」を是非試してみてくださいね。
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
白倉ひより