ゲームで負けると癇癪を起こす子ども
ゲームや勝負事に負けると大声で叫ぶ、怒鳴る、泣く…
ひどい時にはコントローラーをなげる。
ゲームに負けると、まるでこの世の終わりかと思うくらい、激しく癇癪を起こす子どもに困っていませんか?
我が家の小1の息子はまさにそうでした。
ゲームの勝ち負けにこだわりが強く、負けると激しい癇癪を起こしていました。
大声を出して泣き、時には母を叩くほどでした。
そんな息子に私は「悔しかったね」と声をかけたり、「もう一回やったらいいじゃん」と励ましたりしていました。
でも、何かしら声をかけると、結果的にさらに癇癪が激しくなるばかり。
しまいには、「そんなに怒るならやらなきゃいいじゃん!」と私まで怒り出す始末。
「この子、なんでこんなに怒るの?精神的に大丈夫だろうか…。」
とまで思い、ゲームを買ってあげたことを後悔する日々でした。
実は「癇癪」を起こすことが当たり前になっている子どもは、癇癪を引き起こす脳の回路が発達して、どんどんキレやすい子になっていきます。
その回路がこれ以上太く発達しないよう、今すぐに対応が必要です。
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負けると癇癪を起こす子どもには何が起きているの?
ゲームで負けると癇癪を起こす子どもの原因はどこにあるのでしょうか。
その原因は「脳」にあります。
いくつか原因を紹介していきます。
- 言葉でくやしい気持ちをうまく説明できないので、泣いたり怒ったりして伝えようとする。
- 感情をコントロールする脳のエリアが未熟で、「くやしさ」や「怒り」をおさえられない。
- 普段から、勝つことで「自分はすごい!」と感じて自信をつけている。
逆に負けると、「自分はダメだ…」と感じてしまう。
- もともと失敗を恐れる脳の特性を持っている子は、負けると「自分はできない子だ」と考えてしまうため、勝ち負けに強くこだわる。
以上をまとめると、2つの特徴があります。
- 感情をコントロールする脳が未熟
- 失敗をおそれて、勝ち負けにこだわる
ですが、強い癇癪を起こす子どもでも、感情コントロール力をつけることができます!
次にママがお家でできる対応を紹介していきます。
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癇癪を起こす子どもの感情コントロール力をつけるには?
ゲームに負けると癇癪を起こす子どもに、どのように対応したらいいでしょうか。
怒っているときはそっと距離をとるのがベスト。
実際にどのようにやるのか、紹介していきます。
(1)癇癪が起きたら見てみぬふりをして、子どもが落ち着くのを待つ
<ポイント>
- 子どもの方を見ない。体を向けない。
- 否定的な表情、態度、言葉を出さない。
- 家事や飲み物を飲むなどして、「気づいていません」をアピール。
癇癪を起こしている子どもを叱っても効果はありません。
脳のキャパが小さくなっているので、ママが怒っていることはわかりますが、内容は届いていません。
大騒ぎすればママはかまってくれると学習し、毎回癇癪を起こすことにつながります。
(2)子どもが落ち着いたら、ほめたり、肯定的に関わる
子どもが落ち着いたら、「落ち着けたね。」
ママ〜と呼ばれたら、「言葉で話してくれたね。」などと肯定します。
それが子どもにとって「とるべき行動」の答え合わせになるからです。
「怒っちゃダメ」とだけ伝えても、どうしたらいいのかわからないのです。
最後に肯定しないと、それはただの「無視」になるので注意!!
そのあとに話が聞けるようであれば、「くやしかったんだね」「相手が強すぎたのか」など、どんな気持ちになったのかを聞けるとベスト。
「落ち着いて話したら、わかってもらえた」という安心につながります。
癇癪を起こしても1分で落ち着けるようになった息子
ゲームに負けるとはげしい癇癪を起こす我が家の小1の息子は、「落ち着くのを待つ」という対応を続けると、2か月ほどで癇癪が1〜2分でおさまるようになりました。
今では数10秒でおさまります。
子どもが癇癪を起こしたら、「悔しかったねえ」と一言だけ言って、あとは「何も言わない!見ない!」と心で唱えながら、他の事をしながら耐えるようにしました。
母自身が耐えられなくなった時には、トイレに行きました。
すると息子は「ママが行っちゃった!どうしよう!」という気持ちになるようです。
しばらくすると、自分で気持ちをコントロールし、普段の声で「ママ〜」と呼びます。
その後は息子の会話に明るく応じながら、
「やさしい声で呼んでくれた~!」と言ったり、次の遊びを一緒に楽しくやるようにして、「肯定的な注目」を心がけました。
すごく効果があったと感じたのは会話や質問です。
「最近、ゲームで負けても気持ちの切り替えが早くなったよね。どうやってるの?」
など、息子が落ち着いているときに会話をするようにしました。
すると、
「僕は気持ちの切り替えができるんだ。」
「ママは僕が落ち着けば、喜んでくれる。」
と自分で言うようになりました。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
松原みのり