こだわりが強い子どもの対応に困っているママはいませんか?
こだわりが強いお子さんの対応に困っているママはいませんか?
こだわりといっても沢山ありますよね。
例えば、代表的なこだわりは、同じ服しか着ない、同じ道を通りたがる、特定のものを好む、同じ質問をするなどがあげられます。
私の娘は、HSCの気質がある繊細な子です。「髪型にこだわり」があり、私はその対応に困っていました。
こちらの記事では、そんな娘の強いこだわりが徐々に和らいでいった対応方法をご紹介させていただきます。
綺麗に結べているのに「変!直して!」と髪型にこだわる繊細な娘
娘は年長さんなのでまだ自分で髪の毛を結べず私が結んでいます。年長さんになったころに髪型にこだわりが出てき始めました。
毎朝、ぐちゃぐちゃになってるわけでもなく綺麗に結べているのに
「ここの髪の毛がちょっと出てる!」
「ここが膨らんでる!」
「結んだ高さが嫌だ!」といろんな理由をあげて癇癪を起こしていました。
初めは笑顔で幼稚園に行ってほしいという気持ちもあり、娘の希望通り頑張ってやり直してあげていましたが、特にぐちゃぐちゃなところがないので、何回直しても変わらないのです。
朝の忙しい時間帯に決まってこの髪型問題。
なかなか娘からOKが出ずに出発時間が迫ってくる状況に、私は段々とイライラを抑えることができなくなっていました。
そして私にも限界がくると、
「もうママはこれ以上綺麗に結べないから!」
「時間ないからもう直さなくて大丈夫!」と冷たく対応をすることもありました。
こだわりはわがままではなく脳の特性が関係しています
繊細な子は、こだわりが強い傾向にあります。
こだわりが強くなる原因としてあげられるのが、感覚に対する過敏や鈍感さです。
大人では何ともないことでも、感覚過敏があることによってすごく不快感を感じています。
娘の場合は、
髪の毛が少し出ていると顔にかかって気になったり、
結んだ高さが高いと帽子を被るときに引っかかるなどで不快感を感じていたのだと思います。
子どもによって、不快に感じるものやどのぐらい感じるかは異なりますが、不快に感じるということは脳がストレスを感じているということになります。
さらに、繊細な子にはマイルールがある場合が多く、そのルールを守ることで安心します。
娘は、髪の毛が綺麗にまとまっていることで脳が安心し、気にならず他のことができるのですが、そうじゃないとそれだけが気になって他のことが入ってきません。
そのため、本人もとても苦労しているのです。
このようにこだわりには原因があるので、ただの「わがまま」と思わず、ママや周りの大人が理解してあげることがとても大切になってきます。
私は娘のこだわりの原因は脳の特性からきているものだということを知ることができ、今までの対応はNG対応だったということがわかりました。
それから、娘のこだわりに対しての対応を変えることにしました。
どのように変えたのかは次にお伝えしますね。
こだわりを和らげるためにママができる対応は2つ
ママが2つのことを意識するだけで、その強いこだわりを和らげてあげることができます。
① スルーが大事
繊細な子は、ストレスに弱いため、こだわりについて指摘すればするほどストレスが強くなりどんどんエスカレートしてしまいます。
脳が成長して色々な刺激を受け取れるようになってくると、必ずこだわりは和らいでいきますので焦らないでくださいね。
②「まぁいいか」とどっしり構える
繊細な子は完璧主義なところがあります。
完璧主義な子は「0か100の思考」になっているため、「まぁいいか」と思うことが苦手です。「まぁいいか」と親がたくさん言ってあげることで、子供も「まぁいいか」を覚えていきます。
こだわりやマイルールはあっても、時には柔軟にしてもいいという考え方をたくさん経験させてあげましょう。そうすることで子供もこだわりが薄らいでいきます。
こだわりが和らぐのは言葉が発達してきてからで、親子でいろんな会話をして、楽しめるようになってからです。すると気がついたら「こだわりが減ってる?」と気づくことになるでしょう。
実際に私の娘は、
「なんか髪の毛出てるけど、まぁいいや!」
「この膨らんでるとこかわいいね」と口にすることが多くなっていきました。
今では1本結びは自分でできるようになり、私に仕事がある日には、
「ママ、今日はお仕事で時間ないでしょ?だから自分で結ぶね」と言ってくれます。
まだ幼稚園児なので綺麗には結べず、髪の毛はパラパラ出ていますが、以前のように癇癪を起こしたり、何回も直すということがなくなりました。
また、娘は何回も「髪の毛出てない?」「変じゃない?」と繰り返し私に聞いていたのですが、それもなくなりました。何回も聞いて、「変じゃないよ、綺麗になってるよ」と私に言われることで安心感を求めていたのです。
ママは何回も聞かれることに疲れてしまうこともあると思いますが、子供は脳が安心するとストレスも緩和されていきますので「何回も聞かないで!」と突き放すのではなく、
「変じゃないよ〜かわいいよ〜」など、声をかけてあげるといいと思います。
ぜひ、こだわりがあるお子さんの対応には、この2つを試してみてくださいね。
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
白倉ひより