「うちの子、給食大丈夫かな?」と心配していませんか?
幼稚園や小学校での「給食」。好き嫌いが多いお子さんをお持ちのママは「給食は食べられるかな?」と心配になっている方も多いのではないでしょうか?もしかしたら、給食問題で行きしぶりや不登校気味になっているお子さんもいるかもしれません。
我が家には、不安が強い小学1年生の娘がいます。
娘が幼稚園の時は、お弁当か給食を選択できる園だったため、小学校入学に向けて、年中の後半からは「給食に慣れるため」と週2回だけ給食にチャレンジさせていました。
ですが、お弁当から給食に変更した途端に、お昼時間になると「食べれない」と泣き出すことが多くなっていったのです。
お弁当の時は楽しそうに食べていたのに、給食が始まった日の帰りに、「〇〇ちゃんは、ほとんど給食が食べれませんでした」と先生からの報告。
給食を始めたばかりだったので、少しずつ友達の影響を受け、食べられるようになるかもしれないと期待もしつつ様子をみていたのですが、毎週のように、先生から「今日も食べれませんでした」と。その度に、娘も私も落ち込んでいってしまいました。
その日の帰り道、
「ひと口だけでも食べてみたら?」
「美味しいよ」
「頑張ってみよう」
と励ましていたのですが、その翌朝、「今日は給食の日だから行かない!」と泣きながら起きてきたのです。この日をきっかけに、週に2回の給食の日は、朝に泣き出し、行きしぶるようになりました。
小学校に向けて、先生から「苦手なものも食べれるようになろう」と言われるようになり、周りのママからは「給食、うちの子、毎回完食できるようになったんだよ」という自慢話を耳にして、給食が食べれない娘の状況に私が焦っていました。
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不安が強い子はなぜ給食を嫌がるのか?その理由と向き合い方
不安が強い子が「給食が食べれない」という問題には、脳の特性が深く関係しています。
今回は主な理由を2つお話させていただきます。
① 感覚過敏
特に口まわりは脳のセンサーが敏感にできていて、噛むときに聞こえる音(聴覚)、給食の見た目(視覚)、舌触り(触覚)、食事の匂いや配膳する時の教室の匂い(嗅覚)など、ちょっとしたことでも反応してしまうことがあります。
偏食は、味覚だけが関係するのかなと思いがちですが、このように五感全てが関係します。
そのため、給食が、
べちょべちょしていて嫌
隣の食材と触れて変な味がする
というような感覚から、不快に感じてしまったりするのです。
② ネガティブ思考
物事をネガティブに捉える傾向があります。
本人の前で、給食が食べれなかったことを先生に話されることがありました。
そのことで、本人はひどく落ち込む様子があり、
「また食べれなかった・・・」「残すことはいけないことなんだ」とネガティブに受け止めてしまったのです。
このような記憶がいつまでも娘の心の中に残り、「また食べれなかったらどうしよう」という不安や、先生に「残さないで食べて!」って言われないか、過度に心配してしまい、次第に給食の時間が苦痛になっていきました。
しかし、給食が食べれないことは、脳の特性からくるものであり、決して、わがままやしつけの問題で食べられないのではない!ということをもっと多くの人に理解してもらう必要があります。
食べることは一生のことなので、無理強いして食べることが嫌いにならないようにすることが大切です。偏食は、脳が育って受け取れる刺激の幅が増えることで和らいでいきます。
偏食をなんとかしようと必死になるよりも、「食べられなくても大丈夫」と安心させてあげたり、楽しくコミュニケーションをとりながら食事をすることで脳を発達させてあげることの方が効果的なのです。
焦らずに、まずは「好きなものを沢山食べる練習」からスタートして、食事の時間が楽しいと感じられるようにしましょう。
では、次に私が実際にどのようなことをしたかをお話させていただきますね。
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偏食っ子が給食の苦手をやわらげる3つの工夫とは?
・給食のメニューを事前に確認する
初めてのことが苦手な子には、食べたことがない食材を説明したり、時間があればお家で作って食べてみたりすることで、安心して挑戦ができるようになります。
毎月アプリで給食のメニューは確認するのですが、写真でわかるように、カラー印刷をして毎月冷蔵庫に貼って娘と一緒に確認をしていました。
・「全部食べれなくてもOK」と伝えてあげる
食べ切れる量を配膳してもらえるようであれば、「減らしてほしい」とお願いする練習をしておくことがオススメです。幼稚園児の場合、まだ自分で伝えるのが難しいと思うので、親が伝えてもいいと思います。
娘の幼稚園の給食はお弁当箱に入っているものが配られていたため、量の調整ができませんでした。ですが、先生に事前に、完食は難しいこと、どのくらい挑戦させてほしいか、どんな声をかけてもらいたいかを伝えました。
そうすることで、「全部食べなくてはいけない」と思っている子供の気持ちを軽くすることができます。
・成功体験を伝えてあげる
食事の時、「量を減らしたら全部食べられたね」「初めてのメニューだったけど挑戦できたね」と成功体験を伝えることで、子供のできたが積み重なって自信につながっていきます。
以前は、「食べれませんでした」と先生からの報告が、「頑張って挑戦してましたよ」と前向きな言い方をしてくれるようになりました。
スモールステップで挑戦!牛乳が飲めるようになった我が子
このような対応を続けていたところ、給食にほぼ手をつけられなかった娘が、完食はできませんでしたが、一通りひと口づつは口にすることができるようになりました。
そして、「食べたら美味しかった〜」という日が増えていったのです。その中でも印象的だったのが、ほうれん草の和物が「これ好きかも」になり、「ママ、お家でも作って」と言われるようになりました。
小学1年生になった今、また幼稚園の時とは量も内容も変わってきました。
入学当初は少し不安な様子もみられましたが、先生にも娘の特性を伝え、「完食をゴールにしていないこと」「まずは給食時間の雰囲気に慣れること」「少しずつ挑戦できる力を身につけたい」という気持ちも伝え、スタートを切りました。
今では、匂いが嫌!!と口にしなかった「牛乳」がなんと、半分以上飲めるようになったのです。先生が毎日「昨日より飲めてる〜頑張ってるね〜」と声をかけてくれていたようで、そのことを娘も嬉しそうな顔をしながら話してくれました。そして給食当番が回ってくることも楽しみのようです。
是非、子供が「食事は楽しい!」と感じられるよう、スモールステップで自信を育ててあげましょう!私の経験がどなたかのお役に立てれば嬉しいです。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
白倉ひより