順番を待てない子にイライラしていませんか?
夏休みのお出かけはもう計画されていますか?
されているご家庭も、これから立てるというご家庭もあると思います。
家族みんなで思い出を作りたい!と楽しみにする一方で、子どもと一緒のおでかけは色々とトラブルがあるから気が進まない…と思っているママは多いのではないでしょうか。
子どもがすぐに「疲れた…」と言う
すぐにぐずって、「もう帰りたい」と不機嫌になる
待ち時間を待てず「まだ?」と何度も聞く
こんなことばかり言われたら、イライラしますよね。
こんな時こそ、ちょっとした工夫でおでかけがぐっとラクになります。
この記事では、我が家が実践している「楽しく過ごすための3つの工夫」をご紹介します。
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「待てない!」娘との夏休みのおでかけが憂鬱でした
我が家には繊細で不安が強い娘がいます。
レストランやレジに人が並んでいたりすると不機嫌になったり、「まだ?」と何度も聞いてきます。そして、「もう疲れた」「帰りたい」と泣きだしたりすることもありました。ひどい時には、私たちより前に並んでいた人に向かって「あの人抜かした!」なんて言ってしまうことも。
おでかけ先で癇癪(かんしゃく)を起されると他の人に迷惑になり、私は周りの目を気にしてばかりいました。そして、子どもと一緒に出かける度に、癇癪が起きないように気を遣っていました。
「また怒り出したら嫌だな、もうおでかけするのは面倒くさい…。」
と私自身が娘と一緒に出かけようという意欲が無くなって、夏休みの計画を立てることも億劫になっていました。
繊細な子が外出先で不機嫌になるのはなぜ?
繊細な子が、外出先でぐずったり不機嫌になったりするのには、甘えではなく、次のような3つの脳の特性が関係しています。
①見通しを立てるのが苦手
どれくらいで目的地に着くのか
そのくらいの時間並ぶのか
など、イメージができず、不安になってイライラしてしまいます。
②新しい場所や初めてのことが苦手
繊細な子は、脳の危険センサーの役割と言われる「扁桃体」という部分が活発で、初めての場所や人に対して「危険かも」と不安を感じやすい傾向があります。
そのため、「やったことがない」「見たことがない」ことに対して、「行きたくない」「やりたくない」と拒否してしまうこともあるのです。
③感覚が敏感でストレスを感じやすい
繊細な子には、聴覚・視覚・嗅覚などの感覚が過敏な子が多い傾向にあります。
例えば、
人混みのざわざわした音や真夏の強い日差しや暑さなどで疲れてしまうこともあります。
我が家の娘も「嗅覚」に敏感なところがあり、乗り物の中の匂いや、宿泊先の部屋の匂いに不快を感じ、毎回大騒ぎしていました。
このように繊細な子が、外からはわかりにくい、いろんな刺激や不安に対する困りごとを抱えながら、みんなと同じように行動することはとても大変なのです。
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繊細な子が落ち着いておでかけを楽しめるようになるための3つの工夫
① 子供と一緒に「見通し」を立てる
おでかけの計画は、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に立てることが大切です。
「どこに行く?」「どんなことができる?」「どれくらいかかる?」「何を食べよう?」などを一緒に調べながら話すことで、
「これやってみたい!」「これ食べたい!」と、自然とワクワク感や楽しみがふくらみます。
また、移動時間や混雑状況も事前に調べて、待ち時間がありそうなときは、どう過ごすかを一緒に決めておくのもおすすめです。我が家の場合は「しりとり」「背中文字遊び」などにはまりました。
さらに、「どれくらい待つのか」などを、目で見てわかるように伝えることで、子どもも安心して過ごしやすくなります。
② 「できてること」を伝える肯定の声かけ
実際のおでかけでは、できてることをこまめに認めて声をかけることを大切にしています。
ちゃんと列に並べてるね
ちゃんと座ってるね
一緒に待ってくれて嬉しいな
といったように、当たり前のことでも、声かけすることで、落ち着いて待てることが増えてきました。それでも、長時間になると「まだ?」とイライラしてしまうこともありますが、 そんなときは無理に我慢させるのではなく、共感の言葉をかけ、気持ちに寄り添ってあげることで、子どもは安心し、気持ちが落ち着くようになります。
③ 香りを味方にする
3つめの工夫は、「香りの力」を活用することです。
我が家では、匂いに敏感な娘のために、好きなアロマオイルを持ち歩くようにしています。
乗り物内の不快な匂いには、ペパーミントの香りをハンカチやマスクに1滴。すっきりした香りで、気持ちが落ち着き、乗り物酔いの予防にもなります。また、宿泊先では、ラベンダーの香りをティッシュに垂らすだけで、リラックス・消臭効果が得られ、安心して過ごせます。
アロマはお気に入りの香りを「お守り」として持ち歩くだけでも安心感につながります。
お子さんと一緒に「好きな香り探し」をしてみるのも楽しい体験になりますよ。
このように、事前に見通しを立てておくことで、娘のしつこい「まだ?」に、親子でイライラしがちだった待ち時間も、気持ちが落ち着き、楽しく過ごせるようになりました。
さらに、予想外のことが起きても、娘自身が少しずつ気持ちを切り替えることもできるようになってきました。
ちょっとした工夫や声かけ、そして「安心できるアイテム」があれば、外出はもっと楽しく、安心できるものになり、家族みんなで楽しく過ごせる時間が増えていきます。
ぜひ、これらの工夫を取り入れて、この夏休み、たくさんの素敵なおでかけの思い出を作ってみてくださいね。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
白倉ひより